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M.ハッキネン「誰もミハエルのレベルには到達できない」

M.ハッキネン「誰もミハエルのレベルには到達できない」

 元F1世界チャンピオンで現在はドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)に参戦するミカ・ハッキネンは、ドイツ・ミュンヘンの地元紙『Abendzeitung』とのインタビューに応じ、F1、DTM及びかつてのライバルである王者ミハエル・シューマッハフェラーリ)について言及し、「誰もミハエルのレベルには到達できない」と語った。イタリアの新聞『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙が7日付けの紙面で、このM.ハッキネンのインタビューの模様を伝えた。

 M.ハッキネンは、「良い思い出が沢山あるから、F1についてはあまり文句を言いたくはない。だけど、僕は最後のシーズン、マクラーレンメルセデスという良いチームに居たのに、あの頃から既にF1は悪い方向へ向かっていた。面白くなくて、ぴりぴりした雰囲気だったよ。ほとんどの人が笑顔を忘れて、僕も楽しめなくなった」と、現在のF1へ苦言を呈した。

 その理由を「金銭面ばかりが注目されるんだ。それは、ビジネスも大事だよ。でも、観客が置き去りにされてしまった。ファンをF1から遠ざけたんだ。現地で観戦してるのに、ドライバーを見れるのはテレビ画面を通してだけなんだよ」と述べ、今季から参戦したDTMの魅力を「DTMでは、チームメイトと語り合い、助け合い、一緒に楽しんだりできる。僕らのマシンは同じものだから、お互いを応援し合うんだ」と語った。

 F1への復帰については、「F1に戻りたいと思ったこともあるよ。それは否定しない。スクーターでパン屋に通って、パンを買う生活に飽き飽きした時には、かつては僕の生活の全てだったF1に帰りたいと真っ先に考えた。でも、それは間違った選択だったろうね」と、引退が正しい選択だったとの見解を示している。

 M.ハッキネンのみならず、ジャン・アレジ、ハインツ-ハラルド.フレンツェン等、F1を引退した多くのドライバーが進むDTMに「同じようにM.シューマッハが引退後、参戦したらどうするか」という質問には、「参戦して、彼が楽しめるとは思えないね。DTMに来ること自体、考えられないよ。もし彼が参戦したら、全てのドライバーがチームメイトとも激しくバトルをしないといけなくなる。そんな風には心底なって欲しくない」と答えた。

 そして、F3時代から幾度も名勝負を演じてきたM.シューマッハを、「誰もミハエルのレベルには到達できないだろう。ミハエルは長い間、堂々とF1に君臨してきた。僕が引退してからは、連続チャンピオンだ。他の誰かに、彼のしたことができるとは思えない。ミハエルに近づいているとはいえ、ライッコネンでも、アロンソでも無理だろうね。ミハエルは誰よりも偉大なドライバーだよ」と称えている。

 自らのシートを受け継ぎ、今シーズンは2003年以来となるドライバーズ・チャンピオン争いを繰り広げている同郷の後輩ドライバー、キミ・ライッコネン(マクラーレンメルセデス)については「もしシーズン終盤まで不運が続いたとしても、彼は絶対に諦めないと思う。遅かれ早かれ、キミがチャンピオンになる日が来るさ」と語っている。

 そのM.ハッキネンは7日、ドイツ・ニュルブルクリンクで行なわれたDTM第7戦をフロントロー2番手からスタート。レース中盤にはこのレースで優勝したマティアス・エクストロームアウディ)を1コーナーでオーバーテイクするが、オーバースピードのためコースオフ。コースに復帰しレースを続けたものの、表彰台に一歩届かぬ4位でフィニッシュ。ドライバーズ・ランキングではトップ(M.エクストローム)から29ポイント差の4位につけている。


すげえ言い草だ(爆)
でも真実だろうね…