dumbreck-fan.com別館 レースなblog 新館

dumbreck-fan.com別館 レースなblogの新館です。こちらでもよろしくお願いいたします。

F1グランプリ 栄光の男たち

なんでだか良くわかりませんが(笑)、土曜日に、友達と渋谷まで「F1グランプリ 栄光の男たち」を見に行ってきてました。
初日だよ初日~☆
初日を観に行ったのは、シネスイッチ銀座に「幸せになるためのイタリア語講座」を観に行ったとき以来かな?(笑)

待ち合わせのついで?にミスクラに行って、今年の#35のマシンのモデルカーをゲットしてきました!
良かったわ~、今年は(割と)すんなり買えて。
あ~と~は~、去年のMantheyの、ニュル24時間のモデルカーを注文…できるかなぁ…(汗)。
海外発送してくれるのかなぁ。どきどき。
ダンブレック先生と、ティーマンのマシンを中心にモデルカーをコレクションしていますが、何か?(笑)
デザイナーでもコレクションしてましたが、もう出ないかなぁ…(苦笑)。

まあそれはおいといて、映画ね、映画。

あ、この映画が始まる前の予告編で、「ミリキタニの猫」やってたですよ。
観に行くようにがんばりたいですわ。
↑ヘンに出不精だからさ…。

以下、ネタバレなので気をつけてね。

舞台はシルバーストーンニュルブルクリンク(オールドコース)、アンダーストープ、ワトキンスグレン、ザンドフールト、モナコかな。
ニュル、ワトキンスグレン、モナコ、ザンドフールトが多目かな?
でも、シーンごとにコースが、なんの予告もなく切り替わるから、昔(30年ちょい前の映像よ?)のコースなんてわかんない…。
ニュルは最近行ったから、なんとなく覚えてるってのはあるけど、それ以外は結構わからなくて「え~、どこどこ?」ってカンジで、ついてくの大変だったなぁ。

基本的にはドキュメンタリーで、フランソワ・セヴェール、ピーター・レヴソン、マイク・ヘイルウッドの語りが多し。
あとジャッキー・スチュワートかな。ニュルのコース解説が長めだったね。
レヴソン、ヘイルウッドは「ドライバーは孤独なんだ」とか、そういう感じのことを語っていました。
(「でも、ベッドには必ず誰かが隣にいる」と付け加えたセヴェール…。おめーは…。)

でね。しばらく見てて思ったの。
セヴェール、レヴソン、ヘイルウッド…。
みんな故人じゃない?(汗)
そんなことに気がついてからは見ていてすごく辛くなりました…。

一緒に行った方々はみんな「あの映像は他でも見たことある」とかおっしゃってましたが、私は基本的にはすべてが初見の映像。
逆に行ったことがあるところはありますが(笑)。
ジャッキーがニュルのコース説明してる映像を見ていて、「ジャッキー、声高ぇ~」ってのも思いましたが(笑)、今年ニュルに行く前に見たかったなーと(笑)。

ちなみに字幕で、まあどーでもいいっちゃいいんだけど、明らかなミスをここで発見。
「フラッグ・プラザ」ってどこだよ!
Flugplatzだと思うんだけど…。
あとかルーセルはやっぱりすごかったです。
ニュル、また行きたいなぁ~と思いながらこの辺見てました。

セヴェールがカノジョとか友達とビーチで遊んでるのとか、耐火のアンダーウェアを2重に重ねて着てるのとか、あと、グラハム・ヒルバラクラバを被るんじゃなくて、目から下だけ「巻いてる」のとか、結構面白かったな~。
まあ「だから?」みたいな映像ですが…。

ワトキンス・グレン(かな?)で、観客がノリノリになりすぎて、なんか車壊してるところとか「えーちょっとまってー、あんたたちドラッグやってないー!?(汗)」ってカンジでした。怖かった…。

あと、これもワトキンス・グレンかなー?ちょっと自信ないんだけど、ジョディ・シェクターがライン外してスピン→コース真ん中でストップ→それに後続が避け切れなくてクラッシュってのがあったんだけど、むちゃくちゃびびった!
「これ、誰か死んでない!?」ってクラッシュ。
気持ち悪くなった。
マシンが何台もつぶれてて、まあ全損でなくても壊れたのとか相当あってね。
ケガ人としては「足首の骨折1名」で済んでるんだって。
奇跡だ…。

でもね。
この前に、セヴェールが、モンツァのアスカリ(だっけ?)で事故死した、リントのことを語っててね。
そのときに、その事故のシーンが映ってる訳だ。
セヴェール自身、その前日に時速300km以上でスピンして、でもスピンを何回もしただけで、何にも当たらずに終わったんだって。
その翌日にそんなのがあって…。
そんでもさ、コース幅一杯にマシンやらマシンの破片やら、コース脇でドライバーが焼死して行こうとも、ドライバー…レーサーは、レースを続けるんだよ。

この映画の最後は、1973年のザンドフールトで終わります。
サイケな加工をされた走行の映像が長々と続きます。
もともと70年代(75年のアメリカ映画だってさ)の映画だからそういうことにもなってるんだろうけど、見ているこっちからしたら「この後何かを持ってくる。絶対に何かを持ってくる」って思わせる展開なんだよね(苦笑)。
あと、このサイケな映像って、レース中にドライバーもハイになってるって言うか、興奮?高揚?集中してて何か違うものでも見えてる?みたいなイメージも重なるっていうか。
ちょっと長くて余計?って気がしなくもないけど、個人的には悪くはないと思ったのね~。
しかしその後に待ってたのはセピアの映像。
ロジャー・ウィリアムソンがクラッシュ、炎上の写真と映像です。
ウィリアムソンを助け出そうとマシンをとめて、消火器を持っていくデビッド・パーレイ。。
ドライバーっすよ?
周りにいたはずのマーシャルさんたちは手を出さないの。
出せなかったのかもしれないけどさ。それは私にはわからない。
マーシャルさんやったことないし、炎上する人を助けに行ったこともないからね。
んでもたまたま、見に行く前々日かな?に、Wikipediaでウィリアムソンの記事をみてたのね。
For God's sake, David, get me out of here!って、炎の中で叫んでたんだそうです。
その声が映像に入ってるわけじゃありません。もちろん。
でも、あの炎の中で、命がひとつ燃え尽きてしまったわけですよ。
それを見ているだけしかできないっていうのはとても苦しい。
(もちろん私が見ているのは30数年あとで、その場にいたわけじゃないから何かできたらそりゃすげえや)

もちろん本当に苦しかったのは、焼死せざるを得なかったウィリアムソン、実際に消火をしようとしても助け出せなかったパーレイ…。
(あと遺された人たちだろう。)

パーレイが、ウィリアムソンと彼の脇を通り過ぎていくだけの、レースをしているマシンをみて、どうして止まらないんだ、と、絶望したように腕を振り下ろすジェスチャーがたまらなく辛かった。

そしてその後、モータースポーツに命を、本当にささげてしまったドライバーにこの映画をささげます、といったような文言と、この映画のインタビューシーンに登場していたセヴェール、レヴソン、ヘイルウッド、グラハム・ヒル他の写真・名前などが出てきて、エンドロール。

最後の数分なのか、十数分なのかは知らないけど、本当に気持ち悪くなった。
ウィリアムソンが焼えていくのを見ながらも止まらないドライバーの業っていうのかな。

ちょっと話は変わるんだけど、こないだのニュルで、ドミニクが「霧が深すぎた。どうしてあと40分速く赤旗を出してくれなかったんだ。だって赤旗が出ない限り僕たちは走り続けないといけないんだから」って言ってたのね。
普通さ、走らなくていいって思うじゃない。私たちなら。
あぶないから止めようって。
そういうことは彼らの頭にはないわけだ。
なんてことだ。
どうして自分からピットインして「危ないから止まる」って言わないんだ。
「危ないから走らなくていいよ」って言わないんだ。
そして、どうしてそんな競技を好きって言って、自分は見に行っていられるんだ。
ドミニクは多分深く考えずに言ったことかもしれないけど、私はすごく考えさせられたコメントだったんですよ。

そう。
ドライバー、関係者だけじゃない。
観に行っているファンだって、業が深いわけですよ。
そんでね、まあこっちからしたらの勝手な話なんだけどさ、観に行くなら、極力はレースを楽しんで観て来ないといけないなと思いましたよ…。
「動物を殺して肉を食べるわけだから、おいしくいただかないとバチがあたる」みたいな考えと同じようなもんなんだけど…。
アレだね。ローマ帝国時代の剣闘士の戦いみたいなもんかなと。大げさかもしれないけどさ。

あ、ネガティブな話ばっかりしてましたけど、モナコの映像は今まで見たこともないような角度からのものとかもあって面白かったです。
あとニュルのコースとかお城とか、そういうのは大変興味深かった。
興味がある人はぜひどうぞ。


…見終わった後に「気持ち悪い」とか言いながら、ウェンディーズで「あんバーガー」とか食べてるわけよ(苦笑)。
色々考えててもご飯って食べられるんだよね…。
(もちろん食べられなくなることもあるけどさ。私ですら。)

ちなみにあんバーガー、あんバタコッペパンハンバーガーになって、チーズがはさまってるだけです。
でもあのチーズが、塩味のいいアクセントになってました。
でももう食べないと思う(笑)。