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アメリカGP:レース フェラーリが今季初優勝! ミシュランに異例の事態

ミシュランタイヤの問題勃発にもかかわらず、鮮やかなポールポジション奪取を果たしたトヨタヤルノ・トゥルーリ。同じく日本勢の一角B・A・R Hondaジェンソン・バトンが3番グリッドを確保と、土曜日の予選はジャパンパワーの活躍が目立った。そして、一夜明けた今日のインディアナポリス・モーター・スピードウェイは2005年F1世界選手権第9戦アメリカGPの決勝当日を迎え、モンスター級の巨大スタンドは朝から大勢のファンを飲み込んでいる。

未だ解決されないミシュランの問題については昨日の予選終了後、ミシュラン側からFIAに対し、タイヤへの負担が大きい懸案の最終コーナーに急きょ、シケインを設け、スピードダウンを図るという対応策が提案された。しかし、FIAはこれを却下。アクシデントを未然に防ぐための新タイヤ投入に続き、ミシュランの意向は通らなかった。また、レーススタートの3時間前にはチーム首脳陣とFIAによる緊急ミーティングが開かれたが、打開策は見出されていない。これにより、ミシュランユーザーの各チームはタイヤの内圧を上げてレースを乗り切るか、あるいはペナルティを覚悟でタイヤを交換するか、はたまたレースをフォーメーションラップのみで切り上げるというチームもあると見られており、今年のアメリカGPは暗雲立ちこめる、先の読めない展開となった。

そんなインディアナポリスは気温26℃、路面温度42℃、湿度45%のドライコンディション。サーキット上空には、不穏なパドックの空気を反映するかのように、灰色の雲が広がっている。

レースはひとまず全20台のマシンがフォーメーションラップに出て行った。ところが、これを終えたミシュラン勢の7チーム14台はグリッドに向かわずピットへ。グリッド上にはブリヂストンユーザーのフェラーリ、ジョーダン、ミナルディの6台だけが並び、異様な光景のままスタートが切られた。ミシュランが実力行使に出るという、まさかの事態によって、スタート前に飛び交っていたスタンドの大歓声は一転、大ブーイングに変わっている。

オープニングラップの順位はミハエル・シューマッハフェラーリ)を先頭に、ルーベンス・バリチェロフェラーリ)、ティアゴ・モンテイロ(ジョーダン)、クリスチャン・アルバースミナルディ)、ナレイン・カーティケヤン(ジョーダン)、パトリック・フリーザッハーミナルディ)と続き、10周目にアルバースが最初のピットイン。また、コース上には腹を立てた観客からペットボトルや空き缶などの異物が投げ込まれ、バリチェロがこれを踏む危険なシーンも飛び出すなど、F1史上まれに見る混乱を招く。さらに、スタンドを後にする観客の姿も目立ち始めた。

19周目のフリーザッハー、22周目のモンテイロのピットインに続き、フェラーリ勢もバリチェロが24周目、シューマッハが26周目にピット作業を済ませる。ちなみに、アメリカGPは1周4.192kmのコースを73周で争う、本来ならば見応えのあるサバイバル戦だ。

32周目、2回目のピット作業に入ったアルバースがエンジンストール、タイムロスを喫するが、どうにかコースに復帰した。順位はバリチェロシューマッハモンテイロカーティケヤンフリーザッハーアルバース。閑散としたレースは依然として淡々と続けられ、45周目にはフリーザッハーもピットイン。47周目からは立て続けにカーティケヤンモンテイロバリチェロシューマッハがピットに入る。ところがシューマッハがピットレーンの出口付近で、迫ってきていたチームメイトのバリチェロとニアミス。アウト側のバリチェロが押し出される格好でコースアウトしてしまった。これでトップはシューマッハに代わり、バリチェロが2番手に。3番手以降の順位は変わらない。

前代未聞のレースはさまざまな波乱を含みながら、いよいよ15周を残すのみとなった。ランデブー走行を続けるフェラーリの2台はバリチェロシューマッハに幾度となく接近しながらも、オーバーテイクする気配はない。また、後続の順位にも変動はなく、異例のアメリカGP決勝はシューマッハが優勝。意外な形で待望の今季初勝利を挙げた。また、バリチェロも2位に入り、フェラーリは久々の1-2フィニッシュ。同時にブリヂストンも今季初勝利を手にしたわけが、手放しで喜べない複雑な心境だったことは明らかだ。

その他、3位にはルーキーのモンテイロが入り、ジョーダンに今シーズン初表彰台をもたらすとともに、自身もF1初表彰台を獲得した。4位には同じくジョーダンのカーティケヤンアルバースフリーザッハーミナルディ勢は5、6位となった。

一方、気になるチャンピオンシップはドライバーズ・ランキングで、今回10ポイントを加算したシューマッハが合計34ポイントで3位に浮上。バリチェロも合計29ポイント獲得で4位に上がっている。トップは依然としてフェルナンド・アロンソルノー)、2位はキミ・ライコネンマクラーレン)。コンストラクターズ・ランキングはフェラーリが総得点を63ポイントに伸ばし、マクラーレンに次ぐ3位につけている。

今年のアメリカGPはF1界の将来を左右する重要な意味合いを持つと同時に、FIAは今後の対応に追われることになりそうだ。

騒然としたインディアナポリスを後にしたF1サーカスは再びヨーロッパへ舞い戻り、次なる戦いの舞台、第10戦フランスGPに臨む。開幕は7月1日(金)。フリー走行1回目は日本時間18時(現地時間11時)に開始される。加速するシーズン後半戦のタイトル争いに注目だ。

(F1-Live.com) - 6月20日5時30分更新

あんなにも安全性を求めているFIAさんでいらっしゃるのに、どうして「安全の為に」違うタイヤを使いたいといっているミシュランにnoといえるんでしょうね。

「安全の為に」シケイン作ってくれって言ってるのに、noっていえるんでしょうね。

おかしくない?

観客は6台のレースを見るためにお金払ってきてるわけじゃないじゃん?

ミシュランにも出てもらって、マトモなレースをさせることが主催のやるべきことだったんじゃないのかな?と思いますわ。

今年のタイヤ交換のレギュレーションといい、タイヤがらみはなんか納得いかないこと多いです…。

モンテイロの表彰台とかはおめでと〜!って思うんだけどね(^^;

だって超ごほうびだよね。

これで、次以降も彼のシートがあればいいのですが。

RDDのことは考えるのやめさせていただきます)