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2004年のニュル24時間 その5

そして残り1時間というところで、スウェーデンから参戦のDinars Club Saabが炎と煙を上げてエンジンブロー
ここまで総合16位・クラス2位にいたんですが、これで終了になってしまいました。
そしてピットレーンではFALKEN GT-Rが撮影用に化粧直し(笑)。
ピットレーンできれいきれいして、エンジンオイルも足して(汗)、ローランド・アッシュが乗って出て行きました。

そしてトップの#42も、そろりそろりと走ります。
縁石に乗らず、 カルーセルのコンクリート部分も避け、#43と並んでゴールの写真を撮ってもらうために調整しながら走ります。
(ル・マンのトップと違って余裕だな~)

アプトの#7、スウェーデン組はピットで左リアを直してます。
この時点でこの人たちの7位はカタいところだったので直しに入ったようです。
しかーしマシンが出て行ったと思ったら、GPコースでまたひゅーっとピットに戻ってきてしまいました。
7位はカタい…はずだったけど、左リアのサスが折れて、戻ってくるのに10何分かかかったらしい…。

そんでゴールに向けて、#42と#43は遅い車を避けながら進んでいきます。
なーんと#42のラップタイムは23分台。(遅っ!)

あと30分というところで、あだ花(爆)#1ティーマン号がまたファステストラップを記録。
単独9位だったらしいんですけど、「BMWだけにおいしいトコもってかれてたまるか!」って、頑張ってたところで、日が差してきました。
去年、マルコ・ヴェルナーが#8のアプトアウディがトップの#1を追い上げてるのがちょうど似たようなカンジだったんだそうです。
が、もちろんヴェルナーは今年いないし(しかもこの時はもうル・マンでトップだったろう)、今年は今年で#8は4位ですけどねぇ。
(最後のスティントは、ハウスマン兄が走行中)

#38の、マリノちゃんちのポルシェは20位におちてます。
#79のデーレンポルシェはエンジンを換えて、フィニッシュに備えます。

残り15分で、#8は緊急ピットインです。しかもピットの入り口でストップ。
#8はなんとかピットまで戻してもらったけど、実は特に問題なかったのではと…。
じゃあなんで急にピットに戻ってきたんだい?(汗)
そしてまたしても#1のティーマン号、今度はリアタイヤがバーストです。
なんでそんなに色々あるのよ…。

1970年のBMW1800TISAから今年のBMW M3 GTRでも優勝だったハンス・シュトゥック。
彼は、マシンの前でお祝い♪ってのを遠慮したそうですが
「チームのみんなが本当に素晴らしい仕事をしてくれた。ミスもゼロだ。
こういう結果が待っていて、当然といえるだけのことをした」

そして#46のポルシェも前の2台に追いついて、うるわしいゴールシーンを決めてくれそうですが…ここで残り10分。
さーて#1のティーマン号はどこに行ったでしょうか?

あと4分というところで、#42と#43を先頭にみんなで並び始めます。
#46のルーカス・ルーアのうしろには、おとんのマルクスがついて、親子仲良くフィニッシュの用意です。

そして15:00、レース終了!
レースの序盤からライバルが、トラブル出たりして勝手に脱落してくれたりしてましたし、まあそりゃ勝つよね~ってなメンツではありますが
#42のBMWミュラーズ(まとめちゃダメ?)、女好きラミー、シュトゥック父組が優勝しました。

そして昨年優勝の#1のオペル池面号は10位でフィニッシュ。
昨年と同じように、ドーナツをやってくれました。
まあ今回は優勝なんてできたわけじゃないけど、「応援してくれたみんなのためさ!(きらーん☆)」ってカンジでしょう。
オペルのみんなは結構落胆気味だったらしいので
きっと来年もニュル24時間で復讐…じゃなくて報復じゃなくて…をしてくれるでしょう。
とくにシュトリチェク(笑)。
てか、気がつくと、ピーターは車での24時間耐久、フィニッシュしたことはないのではないかと…
確かカートでは話を聞いたことあるんだけど…


さてさてレース後のコメントです。
ヨーデルじじいシュトゥックは、
「わしゃあそんなにドライブはしてないんだがのう。
しかし今回の24時間が、今まで自分が走った中で一番精神的にツラいものじゃった。
なんでかっちゅーとじゃな、なんでかしらんが毎回タイヤの選択を失敗しておったからじゃ。
(そーいうのはミスのうちに入らんのか、おっさん)
こんな天気じゃったからのう、ワシらはカミソリの刃の上を走っているようなもんじゃった。
しかしのう、わしゃあ楽しませてもらったぞい。
特に、うちのメカニックのみんなには、特別におつかれさんと言わせてもらいたいのう」
↑そんな時代劇の年寄りっぽく書かなくても…。

ラミーは、
「ん~実際は僕は#43ばっかりで#42ってドライブしてないんだけどねぇ。
でもこのM3 GTRはファンタスティック!」

ヨルグ・ミュラーはテンション高く、
「ここでレースするたびいつも、ホントの自分に戻ったような気がするんだ。
みんな愛してるよ!(笑)今夜は飲むぞー!」
↑超意訳。

ダーク・ミュラーは、
「超ー嬉しい!最後の何ラップかはミスらないようにって必死だった。
フィニッシュラインを越えた時、鳥肌たったね。
多分このマシンは史上最高のM3だよ。BMW、サイコー!(笑)
も~、昨日からで100年たったくらい、長かったあ!」
↑これももちろん意訳。

ニュル24時間史上初めて表彰台に乗ったアメリカンスキーがボリス・セッド。
「このサーキット超クール!毎週でもレースしたいくらいだよ。マジ気に入った!
天気はサイアクだったよね~。
今週、色々なものを見てきてるけど、お日さまだけは見てないんだよね(笑)。
BMWさーん、こんな素晴らしいプログラムに参加させてくれて、ありがとー!(笑)
マジに、M3は究極のマシンだよ!
ミシュランも世界一のタイヤを作ってくれた。俺のブラザー、ハンスもいい先生になってくれた。
このレースだったら、毎週やってもいいよ!(笑)」
↑これもかなり意訳

ハウスマン弟は、
「ハンスが言ったとおり、超疲れるレースだったよ~。
でも面白かったけど。やっぱM3サイコーだね~」

ルーカス・ルーアは、
「去年の優勝者をやっつける!ってわけには行かなかったけど、去年より疲れたよ~~~。
体力的にはそんなじゃなかったんだけど、精神的にね。
目標をキッチリ定めて走ってないと、こんな天気で視界悪くって、んで色んな速さのマシンが一緒に走ってるから、スピード感もなんか狂ってくるし。
いや~まさしくチャレンジってカンジだったよ」

ブラジルティモ・ベルンハルトは、
BMWのみんなが素晴らしかったってことだね。
でも、自分たちは自分たちでベストを尽くしたと思うよ。
ルーカスもちょっと言ってるけど、今年の3位は、去年の3位より価値がある気がするな」

夜にエキゾーストが壊れたことについて、アルノ・クラーセンは、
「怖いなんてもんじゃなかったよ!あれでBMWを追いかけることもできなくなってしまった。
でも、ま、しょうがないさね。
(どっかのワークスと違って)限られた予算でこんなにすごいクルマを作ってくれて、オラフに感謝だよ!」

オラフ・マンタイ
「去年と同じドライバーをそろえることができなくて、マーク・デュエズに声をかけてみたんだけれどそれもダメで困っていたところ、ポルシェが口をきいてくれて、ティモに来てもらったんだ。
私は本当にリザーブドライバーとして、誰かが調子悪くしたときの為にエントリーしてただけさ。
誰もそういうことにならなかったから、レース戦略とかに集中できてよかったよ。
もうモータースポーツに関わって30年になるけれど、ほんとにこの仕事が大好きだよ。
いっそ自分がドライブしてるときよりアドレナリンが出てくるくらい(笑)」

チャーリー・ラム(シュニッツァーかBMWのチーマネさんだよね)
「いや信じられないくらい嬉しいよ。なんて言ったらいいのか。ドライバーに感謝だよ。マジックとしか思えない。
2003年のレースは私たちに重くのしかかっていた。
それを振り払うためにここに来て、力を尽くして、でもそれでも24時間やってみないとわからないんだよ!
ドラマは最後の最後に起こるものさ。他のチームを見れば分かるだろうけど。
それ以外になにか…そうだな、僕たちの夢が叶ったんだ。今回は、全てが上手くいったんだよ」
(「俺達の夢 荒聖治」を思い出した…)

「来年は?」の問いに対して、
「どうなるかな…。とりあえずまたBMWに、交渉してみるよ」
そして、やっぱりエモーショナルになってるシュトゥックとbig hug!だったそうな。