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船橋オートレース最終日に行ってきたよ

昔、船橋サーキットだったという船橋オートレース場が閉鎖されるというニュースを去年見まして、閉鎖される前に一度くらい行きたいなあと思っていたのですが、気がついたら最終日程となってしまいました。
そもそもちゃんとした用事があるわけでないところはなかなか足が向かなかったのですが、さすがに本当に最後となりますと、重い腰も持ち上がるというものです。

船橋オートには行ったことがない(というか、公営ギャンブル行ったことない)のでアクセスとか調べるついでに出走表を見てみましたら第9レースに青木治親選手がいました。
知ってる名前があるとちょっと応援(?)する気が湧きますね。
そしてその第9レースの車券の購入締切が14:24とあったので、それまでに到着すればいいわねと呑気に行きました。



競馬場って入場料かかるんだっけ?船橋オートは無料でした。
結構にぎわってましたが、やっぱり最後だからっていうのが大きかったようですね…。
今回は一万人を越える人出だったようです。Twitterで見た話だと、2009年以来だとか?
席についたあとで後ろの人たちが「何年か前のオールスター戦の時はこのくらい混んでたよなあ」とか言ってたんですが、そのときのことなんだろうか。

入場して出走表もらったのはいいのですが、見方もよくわからない(笑)
到着したらちょうど第8レース開催中でした。
第9レース間に合って良かった…(笑)
とりあえず「どこで券を買えばいいのかしら」とキョロキョロしながら購入場所を探しました。
「確かマークシートなんだよな?それをどこかに出すんだよな?」と、マークシート塗ってる人を探しました。
マークシートを塗っている人が意外と少ないんですよ。
このご時勢、携帯とかネットから注文ができるからですかねやっぱり…。
まあ私は携帯から車券買えるようにするほどのことはないので、マークシートを塗って、機械で1口100円ずつ車券を購入してきました。
第9レースの青木治親選手と、第12レースの青山周平選手!
(あとで第11レースの佐藤摩弥選手にも気が付いたので追加で購入)



予想とかぜんっぜん何も見ないで買いました。完全に記念(笑)
で、最初の2枚の車券購入して券売機を離れようとしたら、真後ろにテレビカメラが入っててびっくりした。
映ってませんように…
っていうか映っててもいいけど、映像を使われませんように…。

その後、入場時にもらったチラシに書いてあった「田代祐一の蛸一」に並んで、たこ焼き買ってきました。
有名店なのか?と思いましたが、元選手の方のお店が出店してるんですね。
当然ですが買ったときは知りませんでした(笑)
お店の前に名前の入ったのぼりとかバイクが置いてあったりとかあったから、名物かなんかなのかな?と思って並んだんです。
大人気で焼き上がりを待って買ったので、焼きたてなのは良かった。生焼けなのが1つあったけど(笑)
この「蛸一」っていうのは北高崎のたこ焼きバーなのですな。
お酒飲まないけど、たこ焼きバーって業態が気になる…(笑)

せっかく来たのでレースもちゃんと見ないとね!と思ったのですが、どこで見ればいいのかわからない(笑)
通路みたいなところで立ち見してる人もいるのですが、私は立って最終レースまで見る元気はありません。
うろうろしてましたら屋根付き防音のスタンドに「禁煙」って紙が貼ってあるので、大喜びで中に入って席を探しました。
なんとか席を確保できて一安心でしたよ…。
結構適当な場所取りしてあるので、明らかにものが置いてない席を探すのはちょっと大変でした。
どこも場所取りして帰ってこないとか多いんですね…。

ここで落ち着いてたこ焼き食べながら周り見て思ったんですけど、雰囲気とか居心地、意外とアウェイ感はありませんでした(笑)
サーキットに一人でいるのとあんまり変わらないような感じじゃないかなあ。
まあ、サーキットよりはちょっとガラが悪い(苦笑)
禁煙と明記してなければ人ごみでもスタンドでも歩きタバコもしてる人は多かった。
禁煙って書いてあっても吸ってるひともいたな(苦笑)

そしてなんとなく既視感を感じていたのは、どうも筑波とか改修前の富士のようなカンジ。
(そういえば筑波はオートレースの練習場があるんだっけ)
みんなが手に持ってるのがレースのパンフとかピットウォークの配り物じゃなくて、新聞と鉛筆なくらいの違いかな…っていうくらいでのんびりしてました。
場内の広場に屋台も出てるのでその辺がグラスタ裏みたいな気分(笑)
でも普通の開催日だとどのくらい出ていたのかな…?

私がいたところは防音スタンドで、中は禁煙でした。
でもすぐ外でもくもく白煙が上がっているのがそこここから見える状態なので、中もそれなりにタバコくさい。でも直接煙が来ないので大分ラクだった。
これだと天候が悪くても割と見やすそうだなあ。いいなあ。
他のオートレース場もそういうスタンドあるのかな?
日本の普通のサーキットにもそういうスタンドあればいいなあ!いいなあ!無料で!屋根つきで!防音のスタンド!(笑)
防音じゃなくていいけど屋根つけて欲しいよ…

お客さんの雰囲気としては、まあたばこもくもくしているところはまたちょっと違うかとは思いますが、まあ先ほどの「サーキットに一人でいるのと変わらない」に追加して、「GTで各メーカーの応援団席の端っこ(もしくは近く)に座ってる気分。
オートレースではやっぱり金賭けてますし、熱くなって叫んでる人もいますけど、まあレース見に行ってたらそういう人いますよね…って他人事のように言ってますが、自分も「うわあああ」とか叫んでます(笑)

レースが終わるとすぐ次のレースの試走があるんですね。
その後に終わったレースの選手がまた出てきてぐるっと走って挨拶して戻って行きました。

レースの合間合間に、広場っぽいほうに出て行けば色々見られたのかな?とも思うのですが、防音スタンド内でずーっと座って予想屋さん見たり聞いたりしてました。
予想屋さんも複数いらっしゃるようですが、自分が座ってた近くの予想屋さんが結構面白かったので、ずーっと聞いてました。講談とかでも聞いてるような気分でしたよ(笑)
なんでも予想屋歴47年とのこと。ぐぐってみたら「ミスター船橋」氏のようですな。有名人だったんだ(笑)
聞いてて面白かったのは「交通安全のお守りになる。当たらない」とかいう一言。
当たらないのか!(笑)
その次のレースの予想では、当てたお客さんからご祝儀をもらったらしく、「こうやって分け合わないとね!こないだ7000円当てたお客さんが『予想屋なんかに金払えるか』って帰っちゃったけどその人帰りに交通事故!」
えぇー(笑)
実際この予想屋さんが当たってたのか当たってないのかは知らないんですが、ご祝儀ありがとうございます!って声が結構聞こえてきてたから、当たったのかな?
レースの間の時間を彼のおかげで大変楽しく過ごすことができました。
私にとってはグラスタ裏のトークショーとかみたいな娯楽扱いでした(笑)
楽しかったから、万が一自分が買った車券が当たったらご祝儀出したかったですよ。
まあ100円くらいしか渡せなかったと思いますけど(笑)

今回、自分が見ていたレースは6周(最後のメインレースは8周)、オーバル(とは言えそんなにバンク角きつくはない)でのスプリントですね。
オーバルなので一周ぐるっと見られるのもいいですねえ。
私がいた席は下の方だったけど、上の方に行けばやっぱり見やすかったみたい。混んでたから席探すの面倒で行かなかったけど。
車券買ってなくても楽しく見てました。

第9レースの青木治親選手も、第11レースの佐藤摩弥選手も外してしまい(まあさして当てる気もありませんでしたが)、ついに最終レース。
それまでのレースよりもなんかみんなの着ている服の柄が派手で、自分が賭けてる1番青山選手と3番永井選手がデッドヒート…はいいんだが、ぱっと見区別つかない!(笑)
周りの観客の人たちの雰囲気も変わりました。
メインレース、っていうのもあるし、船橋オートの最後のレースっていうのもあるしね…。

レース展開としては、スタートは青山選手が出ましたがその後永井選手が前に出て、外から青山選手が抜きにかかってましたが結局前に出られずレース終了。
1番単勝じゃなく複勝にしておけば良かったわ!残念!(笑)

このレースは船橋オートの選手が1-2-3だったそうで、見ていた人たちもさすが永井!という声が上がってました。
今文章を打ちながらオートレースのサイト見てみたら永井選手は前期ランクがS-2、現行ランクがS-5とのこと。
S級が一番上で、そのS級の中でも前期(去年、なの?)は2番、今は5番ということですな?
青山選手は前期が5番、今年が6番なのかな?
S級選手は48名しかいないようなのですがその中でも上位ということですよね?すごいんだねえ…。

その後最終レースの表彰式があるのでメインスタンドの方に行ってみましたが、優勝の選手だけ表彰なんですね。
いつも見てるのが3位までなのでちょっと新鮮でした。
しかしこの表彰、千葉県知事賞のプレゼンターが県知事の森田健作
壇上で紹介されたところで超ブーイング。
「さっさと帰れ森田ー!」とか「殺すぞ!」とかまー物騒な声も聞こえましたよ(苦笑)。
ヤジりたいだけの人も多かったのではないかと正直思いますが、選手の挨拶は皆さんちゃんと聞いてたし、拍手もすごかった。
あと「ありがとう!」っていう掛け声も多かった。
今日いた選手は、ファンが支えてくれているというのを実感したんじゃないだろうか…。

表彰式では永井選手は普通に、レースについてのコメントをしてました。大人だなあと思った。
泣いてるように思えたところもあったけど、後半は落ち着いて喋ってらっしゃった。
周りの人が口々に「永井、県知事から表彰なんてされたくないだろうなあ」って言ってたけど、県知事からの賞状は扱いがぞんざいだったとかいうツイートを見て、やっぱりそうだったのかなあと。
本来プロとしてはお行儀良くないんじゃない?とは思うけど、観客側からは共感できるシーンだったんだろうなあ。

表彰台・セレモニーのインタビューや進行担当の方も途中で涙声になったりしてましたが、スポニチを引用しますと

「きょう行かないで、いつ行くんだと思っていた。道中は青山に入られて危なかったけど、ファンの声援で勝てました!!」。笑顔でありながら大粒の涙が頬をつたう。のしかかるプレッシャーの中、大仕事をやり遂げた男はいい表情をしていた。

 約65年の歴史を誇った船橋オート。廃止論が出た後、選手会支部長の永井は先頭に立って署名活動を行った。だが、流れを止めることはできなかった。「あと10年は“最強船橋”が続くと思っていたのに…。ファンも食堂の方も検査員の方も…みんな家族同然だった。それがもう会えない。家に帰れないような切なさがある」。周囲のスタッフが涙を拭った。「みんなと別れたくない。まだここで走り続けたい」。永井は正直な思いを吐露した。

 スタンドに向けて語りかけた。「こんなに大勢のファンの前で優勝できて僕は幸せ者。ファンがいて、自分がある。落車しても罵声どころか励ましてくれた。船橋のファンは日本一」。その時、“永井コール”が湧き起こった。「船橋は永遠」「ずっと忘れない」。スタンドでボードが揺れる。今まで船橋で最も心に焼き付いたレースを聞かれた永井。「皮肉だけど、きょうが一番思い出に残った」。そう言うと、また目が真っ赤になった。


選手がファンも食堂の人も、検査員の人もみんな家族同然、と働く人のことも触れてくれるのは素晴らしいなあと思いました。
でも悲しい挨拶ですよねえ。

その後は閉場セレモニーでしたが、ここにもまた千葉県知事、そして船橋市長が登場。
いやブーイングがまたすごいことすごいこと…。
ブーイングで何言ってるか本当に全然聞こえない(笑)
船橋市長の「船橋オートは市の財政に大変貢献してくれた」という挨拶に、「そんなに貢献してくれたのにちょっと赤出したからってすぐ閉場か」というような声が近くで聞こえました。
東京新聞によりますと「レース場の収益からはこれまで、県が百八十七億円、市が百九十七億円を一般会計に繰り入れた。バブル経済崩壊後の景気低迷などが響き、県と市は一四年八月に撤退を表明した。」とのこと。
県知事曰く「県の発展に寄与してくれた」と感謝を述べる一方、「来場者数と売り上げが低迷する中、実施に必要な経費を賄うことが難しくなり、(廃止の)苦渋の決断をした」そうですが、このご時勢、税金で穴埋めとかしづらいだろうからなあ…とは思う。
赤字が出るんだったら運営会社も存続に関わってきてしまうわけですし(それこそ自治体よりもシビアなところはあるでしょう)、ファンがもっとお金を落とせばよかったんだと言われても不景気で難しいとかそういうのもあったのかもしれないし。
まあでも一般のファンにできる一番簡単なサポートって「買い支え」なんだろうなあ…。
船橋は日本のオートレース発祥の地なんだそうですが、そこが閉場せざるを得ないってさみしいよね…と、人生経験の一つとして、というか完全に野次馬で行った私でも思います。

そして県知事、船橋市長の挨拶の後、今度は選手会会長と選手会船橋支部長、そして本日優勝の永井選手の挨拶となりました。

永井選手は「こんな高いところイヤなので、会長と自分はファンの近くに行きたいので、マイクを下におろしてください!」というようなことを言って台から降りて、セレモニーに参加していた他の選手達と一緒にスタンド近くまで行ってから挨拶。
ファンでもない私でもこれはぐっと来ました…。

東京新聞では

全日本オートレース選手会長の斎藤努選手(44)は壇上から降り、ファンのそばに歩み寄ってあいさつ。「県と市は廃止の理由ばかり言っていた。だが必要な投資をしていれば、こんな形にならなかった。選手会は今も廃止に納得していない」と不満をあらわにした。選手会船橋支部長の永井大介選手(39)は「一昨年の突然の廃止宣言に伴い、十三万人を超える存続署名をもらった。存続に努めてきたが、力及ばず今日を迎えた。深くおわびする」とファンに語り掛けた。

とありました。
あと県と市かな?で責任を押し付けあったりとかみたいなカンジで、廃止ありきで話を進められてしまった、ということも言ってました。

スポニチでは

表彰式後の閉場セレモニー。永井はあらためてファンに語りかけた。「きょうという日を迎えてしまい、申し訳ありませんでした」。だが、スタンドからは温かい拍手が起こった。ぐっと涙をこらえる永井。こう続けた。「ずっとここにいたい。もう涙は枯れてしまった。言いたいことはたくさんあるけど、19年間、船橋が育ててくれたから今の自分があると思う。最後に優勝できて幸せです!!」。

この挨拶の時にはさっきブーイングしていた人たちもみんな拍手、そして「ありがとう!」というような声援ばかり…。

私はこれを聞いていて、選手会会長とか、まあ上位の選手ともなると人前で喋るのも上手だなあと思ってました。
永井選手の挨拶を聞いていたら、オートレースに対してのプロ意識と言うものがすごい感じられましたし、まあ話しなれてもいるのかな?とも思いました。
レースも毎日テレビで流されてるし、新聞にも載ってるし。
考えてみたら普通のモータースポーツより、よっぽどメディア露出は多いのか。

そのあと船橋所属の選手がコース内を歩いて、セレモニーをスタンドから見ている観客に挨拶をしながら場内一周してました。
私の近くで聞こえた声は「○○!いっぱい勝たせてくれてありがとうな!」みたいなのとか「○○へ行っても応援してるからな!」とか、涙声で選手全員の名前を呼びながら「ありがとう!○○!ありがとう!△△!」みたいな人とか。
良くも悪くも熱いファンの姿を見たなあと思います。
オートレースのファンというわけでもないし、もちろん永井選手のファンとか船橋オートのファンでもないけれど、いい光景だったなあと思います。
この日に船橋オートに来て、一番「いいものを見た」のはこれだったんじゃないだろうか。

この頃には大分暗くなって寒くもなって来ていたのですが、セレモニーの後はオーバルウォークがあるというのでそれには参加したいなあ…と頑張って待ってました。
結構並んでから入りましたが、ライトもついてたけどもう暗いので色々なものがあまりよく見えなかったのは残念でした。
まあ競技とかセレモニーの後だからね、しょうがないよね。
とりあえず路面触ってみましたが、なんか思ってたよりもつるつるしてました。
国内のサーキットよりも滑らかかも?と思ったらやっぱりそうみたいですね。間違えてなくて良かった(笑)



コース内に入ってもなんかすごい列ができているのでどうしたのかと思えば、それは出口で選手とハイタッチしながら出る列!とのこと。
私はファンなわけではないから、コース触ったり写真撮ったりしながらそのまま退場してしまいましたが、思い入れがある人はちゃんと並んだんだろうなあ。
帰る人とハイタッチをする選手、翌日手がどうにかなっちゃうんじゃないだろうか…?と思ったけど、それでも最後までちゃんとやったんだろうし、やりたかったんだろうなあと思いました。
そんな人たちの姿を少し眺めて、私は撤収させてもらいました。
いやー、最後は寒かった…。

しかし、いい話ばっかじゃないのよ。
セレモニー終わってオーバルウォークに並ぶために移動したときには外れ車券とマークシートで床が真っ白。
そういえば最終レースが終わったあとは外れ車券の紙吹雪が舞ってたわ…。
床を埋める紙ごみを、多分シルバー人材の方と思しき方がさっさか掃除していきます。
(ちなみに防音スタンドの中のゴミ箱の袋を取り替えてた人もシルバー人材の方と思われる)
場内、紙ごみとタバコの吸殻以外は結構清潔だったと思うけれども、それもすべては清掃担当の方のご尽力の可能性は大きいよね。
「昔ながらの公営競技」のステレオタイプ的なイメージそのまんまってカンジでして、正直「うわぁ」って思いました。
普段はそこまで人も多くないだろうからゴミも少ないだろうけど、これでげんなりして一度は来たけど二度は来ないって人もいた可能性はあるのではないだろうか…。
これがなければ掃除の人の人数も減らせて、用紙代も減らせて少しは経費削減できたんじゃないの?とか思っちゃいましたよ。

トイレだって通路から丸見えだったりするところもあったしなあ。なんかやだ。
(個室のドアはありますよ、当然)。
セレモニー前に一度トイレ入るか?と思って女子トイレ行ったけど、どうしても行きたいわけじゃなかったから、並んでまで好き好んでアンモニア臭強いトイレに入らなくてもいいや、ってことでそのまま戻ってしまった。
禁煙って書いてあるエリアでも、タバコ吸ってる人いるし。
なんかちょっとねえ。

オーバルウォークでも場内にライトないし。
オートってナイトレースってないの?と思ったら、やってるところもあったのね。
船橋なんて都内からだってすぐ来られるんだし、トゥインクルレースとか言ってる競馬の二番煎じみたいなことでもすればよかったのに、とか思っちゃいましたよ。
まあ条例とかで開催できないところもあるだろうけど、ゴミの件とか設備の件とか含めて、去年に県・市が一方的に閉鎖を決めたとしても、それまでにやれること、やるべきことは運営側も含め、色々あったんじゃないかな?とは思いました。

しかし。
しかしですよ。
上から目線もここまでよ。

オートレースではないところの一モータースポーツファンとして、上から目線で余裕をかましていられるか?っていうと、そんなことしてる場合ではないような気がしてならないわけですよ。
2006年には美祢が閉鎖(まあマツダのテストコースとして存在はしてますが)、2014年には仙台ハイランドが閉鎖されてます。

私、セレモニーでの選手会会長や永井選手の挨拶を聞いて、「選手がこんなことを言う姿を見たくない」と思いました。
選手は政治的なことに関わらないでよろしい!ということではなく、競技のパフォーマンス以外のことで頭を下げられたりしたくないって思ったのです。
永井選手は「何の話をしても廃止する方向に話を持っていかれてしまった」というようなコメントをしていましたが、もしもてぎや富士、鈴鹿、菅生、オーポリがサーキットを閉鎖して営業を終了するって言ったら?
ホンダ、日産、トヨタモータースポーツのワークス活動やサポートを終了するって言ったら?
考えるだけでぞっとします。

そしてTwitterで教えてもらったのですが茂木でも400mダートトラックが閉鎖されたことがあったんだそうですね。
もてぎでもそういうことがあったということですし、30年ほど前には富士が閉鎖をするっていう騒ぎがあったこともあるんだそうで。
意外と他人事じゃないのですね。

オートレースだってモータースポーツの一種ですしね、言い換えてみればオートレース場じゃなくて、一つのサーキットの灯が消えたっていうことになるんだな…。
船橋オートの前身の船橋サーキット鈴鹿の次にできたサーキットだったそうですし)
とりたててオートレースに興味があったわけでもなく、単に「船橋オートって昔サーキットだったとこでしょ?閉鎖になるなら行っとくか」くらいで呑気に出かけたんですけれども、意外としんみりして帰ってきました。
好きなものはなくならないうちに、というよりもなくならないように、ちゃんと楽しんでおかないといけないかな。という思いを新たにしました。