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ピーター・ダンブレックの挑戦 ファルケンBMW M6 GT3をドライブ

VLN開幕前にDailysportscarに載っていた、ピーターのインタビュー記事を訳してみます。
ということで以下が内容。
(見出しのセンスがないのは許して)

ピーター・ダンブレックの挑戦 ファルケBMW M6 GT3をドライブ
ファルケンと11年目のニュルブルクリンク24時間

今年のニュルブルクリンク24時間はピーター・ダンブレックにとって、ファルケン・モータースポーツとの11回目のレースになるが、このレースを前に彼はポルシェからBMW M6 GT3にマシンをスイッチ。このインタビューで、ファルケンにとって「変革の年」となった今年に彼が下した決断について語った。

ファンからの人気も高いファルケンは、今まではSP9クラスにポルシェGT3の一台のみのエントリーで、過去のベストリザルトはない2015年の総合3位となっている。しかし今年からはポルシェとBMW、ドイツのメーカーから1台ずつのエントリーをしてレースを自分達のものにしようとしている。

ダンブレックは語る。

ファルケンの変革の一つとして、BMWの方をドライブして欲しいと言われて、自分の過去の、ポルシェで長いこと走ってきた経験は無駄にしたくないなと思いました。新しいことも学び続けて、それに集中し続ける。自分にとっては、去年スパ24時間で優勝したようないいマシンをドライブすることができるというのは悪くない話です。

今年のファルケンの参戦体制は大幅に変わりましたが、前向きな変革だと思います。今年のニュルブルクリンク24時間は、自分自身としてはファルケンでの11回目のレースになりますが、その間常に1台体制での参戦でした。もう一台、三菱(訳注:2010年のランサーEvo 10)も走らせていたこともあったんですが、違うクラスでの参戦だったので総合の表彰台を狙えるクラスでの2台体制というのは初めてです」

ダンブレックは、BMW M6 GT3はニュルブルクリンク24時間予選レースの前にはVLNのテストデーと事前のポルティマオでのテストのわずかな時間しか走行ができていないと言う。

BMWに慣れた、とはまだ言いがたいです。ありがちな初期トラブルが出たりして、ポルティマオでは20周くらいしかできていないので、自分のドライビングスタイルをもう少しあわせていかないといけません。

BMWと自分が今までドライブしていたポルシェは大分違うんです。BMWの方が大きいですね。あと、タイトなコーナーでのグリップはBMWの方がかなりいいです。高速コーナーでも空力はこっちの方が少しいいですね。だから今までよりも高速で入っていけるし、コーナーでももっと突っ込んでいけるんです。自分に染み込んでいるポルシェでのドライブを、早くBMWで上書きをしないとですね。

BMWでの自分の初レースは24時間の予選レースになります。その前にはVLNで走ることはないのですが、予選レースでは走りこむことができるでしょう」

ファルケンのポルシェの方のドライバーラインナップは、ファルケンと契約しているマーティン・ラッギンガーに加えてポルシェのファクトリードライバーのヨルグ・ベルグマイスター、ダーク・ヴェルナー、ローレンス・ヴァントールと、手ごわいドライバーが揃っている。かといってBMWのドライバー陣が「Bチーム」というわけではない。

ニュルブルクリンク24時間予選レースでの彼のチームメイトには、新顔となる二人---昨年Rowe RacingのBMWでVLNで優勝経験もあるステフ・デュッセルドープと昨年のニュルブルクリンク24時間ではHTPモータースポーツから参戦、最終ラップでBlack Falconに先行され総合2位となったマルコ・ゼーフリートが加わる。これに24時間の決勝には、ファルケンのレギュラードライバーとなっているアレックス・インペラトーリも加わり、BMW M6をドライブする。

「マルコとステフのことは以前から知っていますし、同じチームでドライブをするのが本当に楽しみです。今のニュルブルクリンクには速いドライバーがたくさん出場しています。だから今はとにかく仕事に集中しないといけない感じになっています。

マルコとはまだあまり話せてはいないですが、去年のことがありましたからモチベーションは高いみたいです。ステフとは以前GT1世界選手権で一緒でしたが、彼も勝ちに行く力はあるドライバーです。とてもエキサイティングなレースが待っていると思いますよ。

ニュルブルクリンク24時間を勝つためには、4人全員がものすごく速いドライバーである必要はありません。全員がミスのないドライブをして、ちょっとだけラッキーである必要はありますけどね」

またダンブレックは、BoPでマシンのパフォーマンスが決まってしまう現状、別のメーカーのマシンで2台のエントリーをすることはアドバンテージになるかもしれないが、2種類のマシンをエントリーすることになったのはファルケンのGT3車両用タイヤの開発が理由だと語った。ただこれはBMW用のコンパウンドのタイヤを新規開発をするわけではなく、現状ではポルシェ用のタイヤはBMWでも上手く機能しているという。

「ポルティマオでのテストでは、ポルシェで使っていたタイヤはBMWの方が合っていました。基本的にはポルシェで使っていたタイヤをBMWでそのまま使うことになるでしょうね。簡単でいいです。

しかし今まではポルシェにあわせたタイヤを作っていましたが、今後は2種類のマシンに合わせたタイヤを作ることになります。多分ポルシェの方が優先だとは思いますが、ポルシェ用のタイヤでもBMWニュルブルクリンクで7分を切ることができました。

でもタイヤの開発を続けていくと結局はBMWとポルシェと、違うコンパウンドのタイヤを使うことにはなるでしょう。まだテストは始まったばかりですが、やらないといけないことはたくさんあります。まずはできることから片付けていかないといけません。でも今あるファルケンタイヤを履いてすぐに速く走れているということには勇気がでますね。

ファルケンにとっては、GT3のタイヤのラインナップをもう少し増やすことが大事です。現在のスポーツカーレーシングでは、タイヤ戦争があるようなシリーズは多くはありません。直接のライバルがいるということは、自分達の開発が進み、自分達のタイヤに結果が反映されることになります。1種類のマシンでレースするよりも、2種類のマシンで進めるほうが開発も進むでしょう。

ファルケンのプログラムがこのような段階に進んでみんながやる気が出てますよ。本当に、総合優勝の目も出てきたなと思っています」


です。

本当にね、ここしばらくはピーターはずっとポルシェに乗っていて、BMWのGTカーは初めてドライブするんですよね。
しかも新車なので本番?のニュル24時間まであんまり時間ない。
結構ファンとしては心配(本人の慣れとかいうところと、車の熟成とかいうところと)だったりもしますが、ま、見る側としてはシートがある喜びの方が勝っているので、結構楽しみにしてたりします。
まあ結果がついてきてくれたらなおのこといいけど、まあ「新しい車に乗る!」って楽しみを主にして、24時間本番までほどほどにテンション上げて(テンション保って)行きたいと思います。