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アジアンルマンに出て来ていた99 Racingについて

アジアンルマンにマゼピンと一緒に新規参戦していた99 Racingですが、ドライバー選定のところから色々あってちょっと面白い…というか、変だったので見かけた話をざっとまとめてメモしておきます。

 

2022年の12/2に出ていた暫定エントリーだと99 Racingはイギリスの新規チームのエントリーとして出ていました。

チームマネージャーはDan Hodderっていう人らしいです。2023年1月にHodder International Motorsport Ltdを作って、H1 Motorsport Performanceとかも代表になっているのかな?

まあW Seriesの運営にハイテック絡みで入っていた人らしいので、「あ~、ハイテック~?」ってなりますね。マゼピンだしね…。まあでもイギリスのチームです。イギリスのチーム。

あとアルガルヴェプロが運営してるみたい。

ドバイのレース1の表彰台の下にルシノフが来ていたのが映ってましたね。相変わらずの白Tで…。

(Gドライブもアルガルヴェプロでしたしね)

 

マシンにばーんと入っている99っていうのは、マゼピンがやってるイベント会社のThe 99 Eventsっていうやつなんですね。

なんかこうクラブイベントとかパーティ企画会社みたいな感じだったね…。

 

で、2023年の1/27にドライバーのエントリーの話が出て来ました。

ラインナップはベン・バーニコート(プラチナ)、フェリックス・ポルテイロ(ブロンズ)、そしてニキータ・マゼピン(プラチナ)。

このラインナップを見たときの第一印象は「ポルテイロがブロンズはないやろ」でした。

もう10年以上レースしていなかったとか言われて「そうだっけ?」とか思うくらいにはなんとなく馴染みがある人でした…。

(メリーさんとかルシノフとかのインスタで一緒にカートやってる姿もちょいちょい見ていたしね)

 

2/11に開幕戦があるレースの2週間ちょい前に発表されたラインナップですが、ここからが正直面白かった。

1/27に発表された時のバーニコートは「ニキータはF3時代にチームメイトだったこともあるから、彼の初めての耐久レースで一緒に走るのも面白そう。Lexus Racing USAもアジアンルマンでレースする許可出してくれてありがとう」とか言っていたのに、そこから1週間たたずに、2/1には「他のレースとテストの契約の関係でアジアンルマンには出られなくなりました」です。

 

Lexus Racing USAは「99 Racingっていうイギリスの新チームからアジアンルマンに出る」のはOK出してくれたけど、そのチームメイトのことは聞いていなかったんじゃないかな…っていう感じがしましたね…。

実はバーニコートはチームメイトがマゼピンなの知らなかったとかは?と思ったけどさすがにそれはなかった(笑)

そもそもテストとかあるのか?ほんとか?と思っていましたが、アジアンルマンの時期にセブリングで何かテストはやっていたらしいです。

 

そしてレースウィークの頭、2/7にアジアンルマンが出したエントリーに、バーニコートの代わりに入ってきたのニール・ジャニ。

よくもまあ捕まえて来たもんだ……って感じがしました。

 

そしてずっとひっかかっていたフェリックス・ポルテイロ(ブロンズ)ですが、やっぱりFIAからNGが出ました。

もともとポルテイロは2022年はブロンズになっていたのですが、FIAからは2022年にさかのぼってシルバーとする、ということになりました。

そもそもこの話は何週間か前から問題視されていたらしいのですが(発表された時あたりですかね?やっぱみんな「ポルテイロがブロンズはないやろ」って思ったんだな)、これについてのミーティングが行われたのが予選の2日前(2/9?)っていうのはいやがらせ?って感じがしなくもないですね…。

まあねえ、いくらここ10年くらい公式戦で走っていないからといっても、WSR(今で言ったらF2?F3よりは上)とかWTCR(当時はWTCCだけど)で優勝経験あるような人が自己申告でブロンズ…。ねえ…。

 

で、結局ブロンズ枠はこれまた「何言ってますの?」っていう気持ちになるウォーレン・ヒューズをイギリスからドバイまで呼びました。またよくもまあそういうギリギリな人を連れて来るな。すごいな…。

ヒューズ、2023年はブロンズになるんですが2022年はシルバー。

アジアンルマンはまだ2022年のカテゴライゼーションが有効なシリーズなんだそうで、せっかく金曜(2/10)の晩にドバイについたのに、ヒューズは走れないことになりました。

さてもう2/11、予選日ですよ!

 

そこで出てきたのがGonçalo Gomesさん。全然聞いたことない人だな~と思ってましたが、ピエール・ガスリーの彼女(か奥さん)のお父さんだそうです。

彼はもともとポルトガルでシングルシーターの経験もあるそうで、今はヒストリックカーでレースしたり、マクラーレンのカスタマー向けのドライバーコーチとかもしている人のようで、この方が予選の2分前とかの段階に決まったんだそうです。まじかよ(笑)

なんかコースインしながら無線でマシンの説明を受けたらしいです。大変だね…。

でもそれでも予選でいきなり乗っても回ったりクラッシュしたりしなかったんだからすごいですよね。ほんと感心しちゃう。

ドバイのレース1のピットインでスピード違反しちゃったくらいじゃないかな?

このごたごたはほんとに悪いけど面白かった。(他人事)

 

で。ドバイの次のアブダビ2戦はAhmad Al Harthyさんがゴメスさんの代わりにドライブ。

ドバイの時にもチームに出入りしていたらしいので「アブダビは彼が乗るのでは?」っていう噂になっていたらしいのですが、その通りになったようでした。

彼はオマーン人で、結構経験はあるドライバーさんなんですよね。TF SportでイギリスGTとかELMSとか。ELMSでもレースの優勝経験あるし。ただやっぱりプロトは初めてだったみたいですね。

しかしアブダビではPP取っちゃったりしているんだからすごいですね。

 

99 Racingは数字的には最終戦までチャンピオン取ってル・マン24時間に出ちゃう可能性があったので正直ドキドキしてました(苦笑)

DKRがタイトル取って良かったですね…。

 

そういえば最終戦にマゼピンがいかにもマゼピンな押出ししていて(オーバーテイクされそうになっていた時に相手を白線の外まで出すやつ)大笑いしてしまいました。

マゼピン変わらないな~。

やられていた43号車のInter Europol CompetitionのNolan Siegelはちゃんと綺麗に抜いて行ったのでやったー!って感じですね!よくやった!

マゼピンは普通に走ってりゃほんとに悪いドライバーじゃないのにね。

(もちろんレースコントロールからはドライビングスタンダードの黒白旗が提示されていました)

 

まあ新規参戦のチームとして考えれば99 Racingは1戦目で表彰台に乗ってしまうし、すごいいい結果だったんじゃないかと思うんですよね。マゼピンがいるとか考えなければ。

アジアンルマンの中継では、99 Racingはうっかりいいところを見せがちだったので(笑)、それなりに映りますしドライバーにインタビューとかもあったんですけど、絶対マゼピンに行かないんですよ。名前も出さない。

走行中は「98号車のドライバー」とか「99 Racingのドライバー」とか。ジャニとかゴメス、アルハーシーは名前が出るんだけどね。

そこらへんがなんていうかな、「落としどころ」だったのかなあと思います

 

今回のアジアンルマンはマゼピン以外にもロシア出身の人が国籍箇所をブランクにしたり、セントクリストファーネイビスの国籍に変えてきたのかなっていう人とかもいました。

今年はWECでクビアトとか、シュワルツマン(彼はイスラエル国籍になったんだっけ?)が戻ってくる人も増えるのかなあ。

去年シュワルツマンはF1のフェラーリのプラクティス走ったり、クビアトはNASCARで走ったりもしてたっけ。

(スモリヤーはサクっと国籍をブランクにしてましたね。サハリン出身らしいからもういっそ日本に国籍変えたらウケるとか思ってましたわ)

資産凍結だのなんだのという話になっているのはマゼピン家くらいだろうしね…。

(比較的政府に近そうなのはあとルシノフとペトロフあたりかな…?)

 

99 Racingは今後も続くチームなのかな?とか気になるところもあるのですが、マゼピンはまあ色々言われてもレースが好きなんだろうなあとは思ったアジアンルマンの2週間でした…。

(そういうところは憎めないと思ってる。私が騙されやすいタイプなだけかもしれないけど)