ディートリッヒ・マテシッツの長い間の夢、Red Bull FIA Formula 1 World Championshipを開催するために、レッドブルは、FIAを買収する計画を打ち出した。
過去には、バーニー・エクレストンはネーミングライツの販売について、Fosters'などからのオファーを、既存のチームからの反対があるだろうということで、拒否する姿勢を示していた。しかし、レッドブルがFIAを買収してRed Bull FIAという組織名に変更をするという抜け道を使えば、「選手権へのスポンサー」ということではなくなるため、チームからの反対も押しきれるだろう。
この計画の裏には、FIAの存続のことを考えているマックス・モズレーがいると見られている。
昨年の上海での最終戦、レッドブルのパーティにモズレーが参加したときに、この計画が、まずは内々での話として始まった模様である。
モズレーとマテシッツは二人ともウィンタースポーツが好きだということもあり、だいぶ前から友人関係にある。
両者とも、GPMAに加盟している5つのチームがF1への参加を継続するということを期待していたため、2008年以降の不安材料がなくなったところで、この計画が公表されたようだ。オーストリアでの年度がかわる4月1日まで、この件については進めることができないということもあり、モズレーはそれにあわせ、2008年のエントリーの締め切りを3月31日に設定したようだ。
この計画を知っている関係者の一人に、フェラーリのジャン・トッドがいる。フラビオ・ブリアトーレが最近マラネロを訪れてエンジンの規則について話をしたが、これも、トッドとモズレーが、GPMA加盟のチームに、2008年のエントリーを勧めるための計画のひとつだったと言われている。
ブリアトーレがマラネロを訪問したことが、GPMA加盟チームがF1への継続参戦を決定したことへの大きく影響した。ブリアトーレは、金曜日の晩にマラネロで聞いたというコスト削減案に不快感をしめしたという。
レッドブルがFIAを買収と、全てのチームのマシンとドライバーは、小さく、レッドブルのロゴをつけねばならない。この規定に違反をすると、全獲得ポイントの剥奪が行われる。レッドブルが来年から参加するNASCARでも同様の規定があり、これがマテシッツにアイデアを与えたことは間違いない。しかし、すでに飲料会社のスポンサーを受けているチームもあるため、そのチームからは反対がでるだろう。
あるGPMA加盟のチーム代表は、このニュースを聞いて不快感を示している。
「今、私たちはこの知らせに対して、対応策を考えています。
今の時点で私たちが懸念していることのひとつとして、FIAという組織名が、一企業名と並列になってよいのかということもあります。
なんにせよ、レッドブルとジョニー・ウォーカーのロゴを一緒にすることはできかねますね」
現在、マテシッツはFIAのどこかのポジションにニキ・ラウダを送り込むことを考えている。マテシッツとラウダも古い友人である。しかしラウダは、レッドブルにアドバイスをしたりしてきたが、レッドブルに今まで正式に参加することはしてこなかった。
ラウダが今後FIAでするだろうと思われている業務としては、ヨーロッパ内に点在しているFIAのオフィスを、ザルツブルク空港の近郊に集約することだろうと予想されている。
この契約のうちには、Red Bull FIA World Rally Championshipの創設も含まれていると見られているが、マテシッツはそれにはまだ何も触れていない。
やばい。
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