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マルセル・ティーマンの近況

ティーマンのインタビューがDSCに載ってたので、かいつまんで紹介。
念のため書いておきますと、ティーマンはイモラのInternational GT Openのレースで、スタート直後にVillois Racingのアンジェロ・ランチェロッティと接触してクラッシュ、脳挫傷、背骨・尾てい骨の骨折もして、気胸も起こした事故に遭ってます。
ちなみに事故の後、脳がはれてしまったので開頭手術もボローニャで行ってます。

まずイモラの事故について聞いてみたら、事故の前後のことはあまり覚えていないそうです。
イモラのレースの前にこのティーマンの事故の原因となったドライバーが走ってたチーム、Villois Racingのマネージャーが彼のところに来たそうなんだけど、その前のセッションであそこのチームのマシンと接触したとか何かあったのか、全く覚えてないそうです。

で、クラッシュの原因になったドライバーのランチェロッティからも、ごめんもなければ(まあこれはわからないでもないんだが)早く良くなってね、とも、事故の後に何にも連絡がないんだそうです。

覚えてる限り、自分が落としたパーツがマッサに当たったバリチェロだって、ごめんって言ったかどうかは知らないけど、早く良くなってね、とは言ってたと思うんだ…
ちなみにこの事故の次のレースでランチェロッティが受けたペナルティは、予選から10グリッド降格だそうです。

このことを考えると、ティーマンはやっぱり平静ではいられなくなるようです。そりゃそうです。
ティーマンがスタートからそのクラッシュまでのビデオを見て思ったのは、ランチェロッティは前に行くことしか考えてなくて、ティーマンが見えていなかったのかな?そうでもなければ、あんな風に動いてくる理由が思いあたらない、と…。

ちなみに現在は後遺症として、一番大きいものは右側が右目でも左目でも見えない、ということです。
これは、あと半年くらいのうちに見えるようにならなければ、一生このままだと医師から言われてるようです。
なのでいろいろ、方向感覚とか、集中力、記憶力、心理学的なものも含めてリハビリを行っているようです。
また、フィジカルトレーニングも行っているようですが、もちろん事故前に行っていたようなレベルのものではないとのこと。

ですがまあ落ち込んでばかりもいないそうで、一安心。
そうなんだよね、ティーマンは非常にポジティブな人だったので、そこが変わってたりしないかなあというのもちょっと気になるところではありました。
で、事故にあってもまあよかったかなって点は、家族の絆が強くなったということだそうです。
たとえばお母さんは、ティーマンが入院してる半年間ずっと病院に詰めていたとか、家庭を持ってる女きょうだいもマメに会いにきてくれたとか。
また、何年も連絡取らずにいたような家族とも、また連絡をとるようになったそうです。(弟?)
また、友人・ドライバー仲間・関係者・ファンのサポートが励みになったそうです。
特にマンタイ・レーシングで長年一緒にやってきてるマーク・リープとその家族はティーマン本人、家族のサポートもしてるらしい。

ティーマンの「ドライバーとしての」モータースポーツのキャリアっていうのはもう終わりになってしまう可能性の方が大きい(ってかほぼそうだろう…)と思いますが、今後もモータースポーツに何らかの形で関わっていく予定は?という話では、レーシングドライバーとして復帰して、元と同じように速く走れるかというのは難しいだろうと。
とりあえずは普通に自動車を乗れるようになりたい、とのことです。
視力ってか視界の問題があるからね…。
たとえば特製ミラー(合わせ鏡方式?)で、全部左側の視界に右側を映しこむようにってのはできないのかな。
…いや、鏡見間違えたりもしそうだし、映しこめても頭でその情報を処理できるかも問題ですかね。はい。

彼本人は、レーシングドライバーとしてはいい結果を出せたとも思うし、ある意味、自分のミスでキャリアを終えることになったわけではないということにはちょっと安心しているところがあるともいえるような感じみたい。それだけが救い、というか。
で、今後はチームを作って、自分がその分野でどれだけできるかとか、今までのいろんなチームでの経験をマネージメントに生かしてみたいような、ドライバーコーチとかもやってみたいような希望もあるようです。
やっぱりこのままモータースポーツと離れちゃうのは嫌みたいです。
個人的にはチーム作ってやってもらえたら、堂々追っかけに行ける…!<そこかーっ!

で、レーシングドライバーとして生活してきて、日々の糧ってのはまあなんとかなってますが、楽隠居できるわけではないということで、今は家族も投資しているという老人ホーム的な事業を運営していこうかなと思ってるそうです。
このビジネスに興味がある人大歓迎だそうです。
左近ちゃんの実家とかと話してみるべきだと思うんだけど、どうだろう?(笑)

ということでこのインタビュー(まとめ)はとりあえずおしまい。
普通に車に乗るのもやっぱり右側が見えないとできないんじゃないかと思うので、右側が見えるようになるよう、心より祈っております。

…で思うのは、ダンブレック先生は、ル・マンで空飛んだりとか、ザンドフールトでマシンばらばらになっちゃったりとかもありましたが、大したけがもなくやってきてるなぁと。
それが普通だと思ってたらいけないんだよね。
これからもダンブレック先生も、その他モータースポーツにかかわる人たちの息災を祈ります。