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今週のAutosport: 28/12/2006号 その1

2006年最後のAutosportが届きました。
結局Autosport Awardの号より先に届いてる…。あの号はどうしたんだろ(汗)

ロベルト・コルチアーゴが、SEATでWTCCに参戦だそうです。
SEAT Italiaだそうです。イタリアのSupertourismoからステップアップだって。

2006年のモータースポーツダイアリーっていうのが出てます。
○月○日に何があった、ってやつです。
自分に用があるやつとか面白いやつとかだけ抜き出して、別エントリにします。

来年のイギリスのFormula Renaultのエントリー。内輪ネタ。
Alex SimsがManorでエントリ確定ですが、カート上がり君が増えるようです。
Riki Chiristodoulou、Dean StonemanとJon Lancasterがカートからステップアップ濃厚。
(まあランカスター君は確定って話をAさんが聞いてましたが、一応載ってたので。)
別カテから来るのがRichard Singleton、Adriano Buzaid、Jordan Oakes、Martin Ragginger、Carl Skerlongだって。
ああRaggingerはこっちに行くんだ…。

Andrew Kirkaldyのチーム、Team AKAですが、元の彼の相方のChris Niarchosがチーム代表になるようです。今度はAKA Cobraって名前になるそうな。
うわー応援したくねぇー。<「長いもの」にまつわるものは基本的にキライ!!!!!!!!!!
つかこのこと自体はだいぶ前から知ってたんだけど、知らなかったのはAKAってJames JakesのパパのJohnが関わっていたんだそうですね~。
つかJames Jakesってここのチームに2005年まで乗ってたのか…。知らんかった…。

Race of Championsの記事がありました。
そこで、プリオール対シュナイダー兄さんの対談がありました。
これ面白い。

まだプリオールとシュナイダーは、直接対決したことが無い。
今回のRace of Championsがそのときかと思われたけれど、ここでも直接対決はお預け。
でもこの二人の対決は、みんなが見てみたいに違いない。

Edd Straw(Autosportの人。司会役): 僕たちはコース上でのプリオール対シュナイダーを見ることはできるのかな?

Andy Priaulx: 僕は、「ハイ喜んで~!」ってカンジ。だって、彼はツーリングカー界でも伝説の人じゃん。もう長いこと。
まあWTCCとDTMとを比較するのも難しいかもしれないけど、僕はベルントのことはリスペクトしてるし、いつか一緒のレースに出てみたいと思ってるよ。

Bernd Schneider: でも早くしないと、俺が引退しちゃうよ(笑)。

ES: でもベルント、今年はまだまだ若いやつらに負けてないって所を見せてくれたじゃん。まだまだやれるっしょ?

BS: うーん、そうだねえ。
メルセデスはいつでも若いのを集めて、育てていくってことをやってるわけ。だから最初は知らないことばっかりで、みんな苦労するわけよ。で、例えばジェイミーがそうなんだけど、彼がぽっとメルセデスに入ってきて、俺を負かすと「おいベルント、どうしちゃったわけ?」「年とったんじゃね?」とか言われるんだけど、でも10年たったらF1に行ってて、「なんだベルントが遅かったんじゃないってわけか!やべジェイミーめっちゃ速ええ!」みたいな(笑)。
メルセデスはもう10年も前、95年のダリオの時からそうなのよ。俺、ダリオに結構負けててさ、その頃から「ああベルントはもう年だよな」って、ずっと言われてた(笑)。

AP: ベルントが今言ったけど、WTCCでもファルフスみたく若いのが出てきてるわけでさ、BMWでももう、みんなが新入生のピチピチちゃんの話しかしないわけ(笑)。でも、やっぱ一年通してパフォーマンスを見てもらわなきゃダメじゃない?
ベルントなんかさ、5回もタイトルとっててさ、そんで今でもシリーズで1番なわけでしょ。1周、1レースでの速さってのももちろん大事だけど、一年通してそれをキープしないとダメなんだよね。

BS: ちょっと話がそれちゃったけど、俺ももちろんアンディとやってみたいんだけど、やっぱりマニュファクチャラーがあっちこっちでいろんなシリーズにばらばら金を使ってるってのよりも、ひとついいシリーズがあって、そこでまとまってくれたらな、っていうのもあるんだよね。

AP: そうだよね。

BS: だからまずは同じシリーズに出られる方法を考えないといけないわけよ。
今、俺もWTCCをTVで見てるんだけどさ、アンディが3年連続でタイトルとったこと、ホントに嬉しいんだよね。それってさ、ラッキーなだけじゃとれないでしょ。そういうことができるドライバーはそうはいない。
AP: 僕がレース始めたときはさ、ベルントを見て、「ベルントみたいになれたら勝ち組だよな」って思ってた。
でさ、みんなやっぱり、世界でもいいドライバーとされるドライバーたちとレースしてみたいわけよ。だからDTMとWTCCが一緒になって、メルセデスBMWアウディ、みんなで同じシリーズに出ないかなぁって思うんだよね。まあコスト高騰を防ぐのが大変かもしれないけど、できたらすっげいいと思う。

ES: アンディもベルントも、相手が出てるシリーズはどう思ってる?

AP: DTM、ドライブしてみたいんだよね~。だってメルセデス、見た目もまじかっこいいじゃん。
ドライビングって面で言うと、ダウンフォースとカーボンブレーキがついてる車をドライブするのは面白そうだなって。
WTCCって、BMW単体が走ってるだけでも面白いけど、でもやっぱりドアがぶつかりあうようなレースをしてこそナンボなわけ。DTMって、マシン一台が走ってるだけでもかっこいいと思うんだよね。
ベルントもさ、WTCCでレースしたら絶対楽しむだろうなって思うよ。だけどやっぱり比べられないと思うんだよね。

BS: WTCCのマシンは絶対、ドライブが難しいと思う。てか、どのカテゴリーでも、いいドライバーでいるってことは絶対簡単じゃない。110馬力のポロカップでだってそうだよ。逆にそういう車を速く走らせるにはコツがいるわけよ。
ツーリングカーってさ、それがどこのチャンピオンシップでも、やっぱり観客受け・TV受けが大事ってのがあるじゃない。もちろんドライバーとしては800馬力で、ダウンフォースが効いてる車が欲しくっても、400馬力とか450馬力で、そこそこダウンフォースがある車で、いい「ショー」を見せられれば、まあいいかって。

AP: そうそう。妥協が必要なんだよね。WTCCもDTMから学んで欲しいと思うことあるな。
DTMってプロモーションがすごいいいじゃない。でもWTCCはその辺落ちる。
今後は国内での放送をよろしくってカンジになっていくと思うんだけど、DTMって、世界レベルのレースを国内向けに、ってカンジでしょ。そこが面白い。
あ、ちょっと考えたんだけどさ、WTCCとDTMと、年何回かだけ合同で、ビッグレースの開催ってどうよ。絶対面白いと思うんだけど(笑)。

ES: ショー的要素とかは、何もドライバーが考えることじゃないんじゃない…?
で、二人とも今年はサクセスバラストつんでて、どうだった?

BS: ウェイトは、DTMではそんなに不公平感は強くなかったんじゃないかな。メルセデスの車が優勝したら、次のレースではメルセデスみんなが同じ重さ積んでた。でもWTCCって個人個人でウェイト積むでしょ。あれは不公平だよね。だってドライバーは、7位とか8位とかになるためにレースしてるんじゃないじゃん。チャンピオンシップをとるためじゃん。しかも見てる人にはウェイト積んでるかどうかなんかわかりゃしないでしょ。DTMはさ、みんながメルセデス全部が20kg積んでるのはどうしてか、ってこととか、みんなが理解してみてくれてる。

AP: WTCCでちょっとなーって思うのはまさしくサクセスバラスト
観客は、チャンピオンシップを狙ってるドライバーが、優勝するところを見たいと思ってると思うわけじゃん?でも、ウェイト積んでて、レースでは10位と15位とか走ってるわけ。
それに、そんなだから1ポイント追加するのにも何レースかかかったりさ。それは大変によろしくないと思う。僕もちっとも楽しくない。
でも、それよりもやっぱり、WTCCはプロモーションが弱いんだよね。それがどうにも。

ES: つまり「純粋な」レースがいいと思ってるわけだね。
二人とも、F1に乗ったことがあるよね?

AP: あ~それは関係ない。だって僕は「ツーリングカードライバー」だと思ってるもん。
F1はグラマラスで、ハイテク満載で、マシンも速いけど、でもみんなはホイールトゥホイールの、4台が並んでコーナーに飛び込んでいくようなレースが見たい。F1では見られないそういうモノを、ツーリングカーが供給してる。常にバトルがあるようなレースをさ。

BS: うーん。俺はその辺、比べられないかなって思わなくもないな。F1ってやっぱり、「モータースポーツの最高峰」じゃん。で、DTMはそのシステムをコピーさせてもらってるわけ。例えば予選とかさ。
あと、F1ドライバーって、みんな遠い存在じゃない。例えばアロンソとかシューマッハーからサインをもらうって、本当に特別なことってカンジでさ。だけどDTMでは、お客さんに近い存在であるようにしてるわけさ。まあ俺たちはF1ドライバーみたいなスーパースターじゃないからできるってことだけかもしれないけど(笑)、でも常にオープンであろうとしてる。ホッケンハイムだと、38000人がパドックに入ってきてるわけよ(笑)。おかげでそのへんふらふらするのは大変だけど、でもお客さんにはオープンでありたい。F1とは違うわけだからさ、どのカテゴリーも、そのカテゴリーらしさを大事にしていけばいいんじゃない?


…長かった。