dumbreck-fan.com別館 レースなblog 新館

dumbreck-fan.com別館 レースなblogの新館です。こちらでもよろしくお願いいたします。

2016年Red Bull Air Race第6戦ラウジッツリンクに行ってきたよ! その6

さて土曜日の帰り。
本当は15時台のバスを狙っていたのですが逃してしまっていたので、17時台のバスでRuhland駅に向かいました。
ここでポイント。行きに使ったSenftenberg駅はサーキットの最寄ではありますが、バスを往復で使うならRuhland駅の方が良さそうです。
またRuhland駅もそう遠くはない(バスで30分強かな?)ので、ここからタクシーでもそう問題はないと思います。

Ruhland駅からDresden駅までは電車で約1時間となります。
まだ明るいうちに街中歩けるかな…と思いながら電車に乗りました。
私は4人掛けボックスシートに1人で座ってたんですが、気が付いたら向かい側におじさんが座ってました。
黒い箱をかぶったおじさんが。

この人、Ruhland駅にバスが近づいたときから見てたんですよ…。
「うわ、箱かぶって自転車乗ってる!変な人ってドイツにもいるんだなあ…」って思ってたら、駅のホームでも黒い箱かぶったまんま自転車を電車に乗せてたので(ドイツは自転車乗せる車両があります)、
「うっわ、このおじさん電車に乗るんだ。どこ行くんだろ」
って思ってたんですよ。
最初別の席にいたはずのその人が、気がついたら向かい側に座って、こっち見ながらにこにこしてるんですよ。ちなみにおじさんのルックスはトップギアのジェームス・メイが黒い箱を帽子がわりにしているカンジです。

でね、このおじさん、こともあろうに話しかけてきたんですよ。
「Ein Hut! Ein Hut!」(帽子!帽子!)って、かぶってる箱を指差してにこにこしながら話しかけてくる。
「うっわ、これ危ないやつだ。関わらないようにしよう」って思ってもいいですよね…?

このときの私にできたことは、いかにも申し訳なさそうな顔をして「ごめんなさい、ドイツ語わかりません」って、首をかしげながら英語と日本語で数回繰り返すことだけでした…
いや、向こうも愛想いいから無視できなくてさあ…
押し売りとかでもないし…(押し売りとかならまるっと無視します)
「あ~ドイツ語わかんないか」ってドイツ語で言われたのに「うんわかんない」とか返してしまいましたが(笑)、無事に箱おじさんは退散。どこか違う席に行きました。
これでちょっと一安心…とか思ってたらまたなんかおじさん移動してきて、私からギリギリ見える席に来た。
この頃はまだ余裕があって、


こんなツイートをしていた。
しかしその5分後。

いきなり箱おじさんは「無視するなー!!」とか怒鳴りだした。
(その前からいろんな人達の会話に入ろうとしてた、けど周りは当然無視していた)
そして車掌さん(女性)が箱おじさんを注意、そのうち怒鳴りあいになって雰囲気が険悪でヤバいヤバいと思ってたら、箱おじさんが車掌さんの顔を結構な勢いでひっぱたいた。きゃーーーー!!!!!(汗)

直後、近くにいた男性乗客が3名立ち上がり、箱おじさんを車掌さんから引き離して電車の壁際で二人して囲んでくれた。壁ドン状態。
お兄さん達ありがとう…!(涙)

その後、お兄さんたちは箱おじさんと何か話しながら落ち着かせようとしていたのですが、その間に車掌さんは警察に通報していました。
(携帯でなのか、無線なのかは知らんけど)
箱おじさんとお兄さんたちは何を話していたのか知らんが、たまに箱おじさんがヒートアップして、わけわからんことを言いながら、囲んでいるおじさんの腕をびしびしびしびし叩いてたりしてる。
いやだ~も~早く警察来て~!とか思ってたけど次の駅には来なかった。
ここで囲んでくれてた、腕をぺっちぺっちぺっちぺっち叩かれてた人が降りていった。
いやーん早く警察来てー!(涙)

その次の駅までの間、またどういうわけか知らないけどいきなり箱おじさんにスイッチが入って、囲んでたお兄さんの顔をひっぱたいてた。
止めてよもう!本当に!(涙)
次の駅早く来て!警察も!と思ってたらその次の駅、Coswigって駅で警察が来た!
警察ありがとう!!!!!!!!!!(感涙)

ツイッター見ると箱おじさんが車掌さんをひっぱたいてから警察が来るまでって10分程度なんですよね。
もっと長く感じたよ…。

ちなみに私が聞き取れた、箱おじさんが怒鳴ってた内容の一部は

「俺はドイツ人だ!」
「11人女がいるのが悪い!」
「お前はドイツ語がわからんのか!」

です。単語は拾えてもあまりにも支離滅裂なので脳が理解することを拒否していたんですが、それでも文章に組み立てられたのが以上3点になります。

事件発生時、私は距離は数メートル、電車内になぜか段があって上の段にいたのでまあそんなに近いわけじゃなかったけど、一時期は向かい合わせに座ってたんですよね。
下手したら私がひっぱたかれてたかもしれなかったりしそうだったのかなあとか思ってしまってぞっとした…。

警察が来て箱おじさんを連れて行ってくれたのはいいんですけど、その場で現場検証とか、ひっぱたかれた被害者や目撃者への事情聴取を開始。
ま、そりゃそうですな(笑)
現場の撮影がスマホだったのがちょっと面白かったよ。
あと「他に見てた人いませんか?」とか警察の人が言ってまして、まあ私は最初から最後まで見てましたけれども、ドイツ語で事情説明できるとは到底思えないので(英語ならできるけど。警察の人英語できそうな気はするけど)、電車遅延が伸びるだけだしな~と思って黙ってました。

電車は20分以上遅延しまして(途中でドレスデン行きの電車きたけど乗りかえられなかった。案内もなかったし別ホームにすぐに移動もできなかったし)、ドレスデン駅に着いたらもう薄暗くなってきてました。
明るいうちに街中歩きたかったな~と思いましたがまあしょうがない。
逆に考えれば、見たくても見られないものを見ているということで…(遠い目)

電車に乗っている間はそんなこともありましたが、翌日の日曜日の夜にフランクフルトまで電車移動するかとかそれとももう一泊してドレスデン観光してから行くかとか悩んでました。
結局ここまで考えるのを後回しにしてましたが、さすがに宿泊も絡む翌日のことなのでマジメに考えました…。
去年行ってすごく気に入った、マインツのSt. Stephan教会にあるシャガールの青いステンドグラスがもう一度見たいな~とか、フランクフルトで行きたいお店があるとかいうのを鑑みて、日曜晩のうちにICEでフランクフルトに戻って一泊、月曜はマインツを観光して、フランクフルトで買い物して空港に行くということで落ち着きました。
ドレスデンはまた次回!(次があるかわからないけど)

で、ドレスデン中央駅でICEのチケットを買って、ホテルに戻って荷物を部屋に置いて、今度はドレスデンの中心部?へ、散歩に出発!
この時点ではさすがにもう真っ暗…。
私が泊まってたInterCityHotel Dresdenは宿泊客には滞在日数分有効の市内交通無料券を出してくれているので、それを持って路面電車に乗って、旧市街方面まで移動。
Altmarkt、Neumarkt近辺をふらふらして、工事中のFrauenkircheを見たりしてました。
ここの広場でなんかコンサート?ディナー?をしていたのがなんか不思議だった。何だったんだろう。



このへんとか暗い中をふらふらしているだけでも本当に美しくてね…。
爆撃があったのにこんなに美しいってとんでもない都市ですよ…。
復興、修復にかかわった全ての方々の尽力に脱帽です。

そして階段を上ってブリュールのテラスへ。
ところでブリュールっていう地名がどっちかっていうとニュルの近くにもあって、そこにはアウグストゥスブルク城という世界遺産にもなっている美しい宮殿があるのですが(西ドイツの国賓はここでレセプションが行われていたとのこと)、それとは関係がない…のかな…?多分。
いやでもこのテラスからエルベ川とその先の景色を臨むのはいい気分だったでしょうなあ…。
朝でも昼間でも、天気のいい明るいときに行くべきですねホント。
日曜日、ラウジッツリンクに行かないでここにまた来たい…!
(いやまあ行かなくてもいいといえばいいんだけどさあ…)

ライトアップされてるし路上でクラシック音楽のパフォーマンスをしている方々もいるし、でなんかものすごくいい雰囲気。
そして何が良かったって、一人でいても気まずくないのがありがたかった!(笑)




そして次は、もうけっこうな時間になっているので晩御飯。
できれば地元っぽいものが食べたいけどなければケバブでもいいさ~とか思ってたんだけど、ケバブ屋があんまりないのよ!
カフェとかはあるんだけどもうなんか音楽がうるさくて(どんつくどんつく系)、まあそういう音楽は嫌いではないけれど一人でご飯を食べる雰囲気ではない。(お酒飲んで友達と騒ぐには良い)
どうするかな~、ホテルでご飯食べるしかないかな~…と思っていたところ、まず静かなカンジのところとしては寿司屋を発見。
最悪ここだな…と思いましたがまだあきらめきれずふらふらしてたら、なんか一人でもご飯が食べられそうな「ザクセンボヘミア料理レストラン」を発見。
さすがに店内で食べるのは難しかったかもしれなかったけどテラス席は空いてたから、そこでご飯食べてきました。

メニューに「ザクセンボヘミア料理」があったのでそこを中心に見ていたら、「Lausitzer Rinderroulade」というメニューが。
「牛肉のルーラード ラウジッツ風」ですね。
説明によれば牛肉でベーコン、玉ねぎ、きゅうりのピクルス、マスタードを包んでいるようです。
付け合せがりんご味の赤キャベツとジャガイモのお団子とありました。
ぱっと見た感じ「あ~これ苦手そう」というカンジのものでもなかったのでこれを注文。



暗い中での写真なのでイマイチですがど、今までドイツで食べたドイツ料理の中で一番おいしかったように思えますわ!(笑)
クネーデル(とはこのあたりは言わないのかな?)の上の茶色いのはしょっぱかった。
あと赤キャベツのリンゴ味というのは、リンゴジャムで煮てるっぽいような甘さ。好き嫌いはありそうだけど私はものすごく気に入りました。

肉の塊を食べるよりも薄切り肉で重ねてあるのを食べるほうが重くなくていいわ~(笑)
レシピをたまたま見つけたのですが、まさにこれなんじゃないかな?
おいしかったですよ~!

そしてご飯を食べたら一気に眠気がやってきました。
夜の9時過ぎに重たいご飯を食べたからというのもあるけど、前夜は寝台列車、その前は飛行機ですからね、さすがに疲れてるよねえ…。
しかし昼間はかなり暑かったですが、夜は薄手のパーカを着ているだけでは寒い!
眠気でヘロヘロでしたがまた路面電車で駅まで戻り、ホテルではまず翌朝の目覚ましをかけ、シャワーを浴びて寝落ち。
デモランは今日1度見てるから、間に合わなくてもまあいいや…。
朝起きてどうしても見たくなったら、中央駅からタクシーで行くさ(笑)