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Get back where you once belonged.

先週のAutosportのピーターの記事、ざざっと訳してみます。
放置してたら次の号がきちゃったよ(苦笑)。

2月、スーパーGTのセパンでのテストに、クラフトのテストに参加。
平中君とピーターのどちらかを決めるようなテストだったそうなんですが、ここで服部さんの相方に、ピーターが続投決定。
昨年、当時の服部さんの相方がクラッシャーだったため、クラフトさんがピーターと交代させました。
そのおかげでピーターは、クラフトさんからお給料をもらって、またレースをすることができるようになりました。
でもまたなんで日本なの?という問いに、ピーターは答えます。
DTMのシートがなくなったあと、僕の目標って言うのは「給料をもらってレースをすること」だったんだ。
アメリカでレースをしたことはないから、みんながみんな僕の名前を知ってるわけじゃない。
だから、アメリカで給料もらってレースをできるようなシートを探すのは難しいと思ったんだ。
そうしたらやっぱり日本が一番チャンスがあると思ったんだ。
レースに行ってみて、顔を出して、いくつもチームを回ってみたら、たまたまクラフトが『テストしないか?』って言ってきた。
(↑「やらないか?」みたいな書き方になってしまった 滝汗)
去年、僕がフリーになったのはオペルの活動縮小の決定のあとだったから、すごい遅かったでしょう。
全くあの時はオペルには本当に失望した。
もうちょっと、僕に誠意を見せてくれてもいいんじゃない?って思ったよ。
それでちょっとヘコンだね。
だってそれまで5年もDTMにいて、そこしかその頃は知らなかったわけだ。
それなのに急にそこを放り出されて、どこか他のところを探せって言われてもね。
まあそれでもクラフトでシートが見つけられたから、それにかじりついたんだ。
クラフトなら給料もくれる。マシンもチャンピオンシップもすごくいい。
僕には、理想の場所なんだよ」

今年、BTCCのヴォクソールやセアトっていうチャンスもあったけど、それは流れてしまったので(ちなみにセアトのほうはオトモダチのダーレン・ターナーがゲット)、日本が第一志望にならざるをえなかったりもしたそうです。
「いつまでも僕が若くって、お金のこととかそんなに気にしないでやっていけたならいいんだけどね。
もう結婚してるし、家もあるし、子供も産まれるし(そう!パパになるのですよ♪)。
がんばって稼がなきゃってことになるわけさ。
結局のところ、どんなマシンでも、マシンには違いはないからね」

スーパーGTのマシンは、DTMにちょっと近い。
チューブシャシーに、カーボンモノコック
だけどタイヤはDTMより大きいし、ダウンフォースも高い。
ちゃんとした『レーシングカー』なんだよ。
DTMより、1周で4-5秒早いタイムが出せると思う」

DTMもGTも、国内メーカーの同士の戦いじゃないですか。
特にDTMオペルがいた頃は、DTMメルセデスアウディオペル、GTだとニスモ~ホンダ~トヨタって、三つ巴。
だから似たようなシリーズなのかな?っていうと、やっぱりそうじゃないわけですよ。
「そうだなあ、どこが違うって言うのはちょっと言いづらいんだけど、DTMにいたときみたいなヘンなプレッシャーはかんじないな。
あそこはプレッシャーをかけまくるところなんだ。特にオペルはすごかった。
でも日本は、ただマシンに乗って、自分のベストのドライブをして、チームメートと交代すればいい。
オペルにいたころは、マシンの力以上の力と結果を出すことを期待されてたからね。
日本だと、どこかのメーカーが不調だったりしても、性能調整があって、次のレースではいきなり勝っちゃったりとかがあるんだ。
まあでもそれがズルをしてる、とかじゃないんだよ。
レースでの抜きつ抜かれつとかを作ろうとしているシリーズなんだ。
だからウェイトハンデ制をとってるんだよ。
だから戦術面がすごく重要なんだ。
120kgのウェイトをつんで5位とか6位とかを走ってたら、上出来なんだよ。
まあちょっとストレスは溜まるけど、ガマンして走って、次につなげないといけない」

GTの国際進出については、ピーターはかなり楽観的らしい。
「いや、経済状況がよいところならいいんじゃない?
それがよければメーカーもマシンにもシリーズにもお金をかけてくれる。
中国をマーケットとして大事に思うなら、中国にいくとかね」

そしてDTMとの決定的な違いは、GTに参加しているたくさんのプライベーター。
プライベーターのこともGTだと大事にしなきゃいけない。
彼らはシリーズにいっぱいお金をおとしてくれるからね。
確かに彼らは1周で4秒も遅かったりするさ。
でも、そんなプライベーターがシリーズを盛り上げてくれるんだ。
だから、いかにもこちらはプロでございます、っていう態度をとっちゃいけない。
例えば僕がGT300のマシンをヒットしちゃったりしたら、すぐペナルティがでるわけだ。
例え、僕が300を抜いていこうとするときに、抜かれる側のマシンが寄せてきて、そのせいで当たって、向こうだけがコースアウトしたんだとしても、それでもペナルティがでるんだよ。
それはちょっと、って思うけどね。
まあしょうがないから、ほんとに視界が開けてるところで、抜いてくマシンの挙動を片目で見ながら、もう片目で前を見る!ってカンジかな」

まだこの記事のインタビューの時点では、ピーターはSC430をドライブしてなかったわけですけど(こないだの岡山が最初のテストかな?)、服部さんからのマシンのコメントはすごくいいカンジだったらしく、今年はチャンピオン獲得に向けて頑張るぞ!ってカンジみたい。
「F1ねえ。そうだなあ、3年位前まではまだ夢持ってたかな。
でも、もう僕も大人になったしね。
いろいろなこと、大きいクラッシュもあったし…僕自身、地に足がついてきたんだよ。
まあ、F1に乗ることはできなかった。
でも、僕のシングルシーターのキャリアは、今のF1ドライバーたちと比べたってなにも引けを取るわけじゃない。
F1に乗れなかったのは自分自身にも、運にもよるものだった。
だから、それはそれでいいのさ。
もし今でもF1に乗れなかったってことにこだわってたら、僕の人生は、そんなにいいもんじゃなかったようになっちゃうよ。
ル・マンの事故のあとではしばらく色々やけになってたカンジだけど、今はちがう。
あの頃よりも、今は自分自身の人生を見つめてみようという気持ちが強いんだ。
なんかヘンなカンジだって思うでしょ?
でもそれをうまく説明しようと思ったら、もうひとつ記事かいてもらわないといけなくなるよ(笑)」