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2000年DTM最終戦ホッケンハイムとロンドンに遊びに行ってきました その6

翌10月31日、火曜日。
夜寝たのは遅かったですが気合を入れて起きて、ホテルについてた朝ごはんを食べました。
翌日は多分朝ごはんを食べてから出発はできないので、1日くらいしっかり食べて資金回収したい(笑)。
コンチネンタルブレックファストかと思いきや、なんちゃってイングリッシュブレックファストだったのでちょっとびっくりしました。
別に好きなわけじゃないけど、マイナスポイントにはなりませんでしたね。

で、9時ごろから行動開始です。
この日はロンドンの1 Day TravelcardのZone 1-2を買いました。4ポンド弱だったかな。ガンガン動く予定だからバスと地下鉄、両方使えるやつにしました。でも案外地下鉄に乗らなかったなあ…。

あ、このころはOysterとかないの!全部紙なの!(笑)
あと今はZoneも1-2だけのTravelcardとかないっぽいですね。Zone1-4ってなるみたい。
まあもうロンドンには20年近く行ってないもんなあ…いろいろ変わってますねえ。

まずは第一目的地のTate Modernへ出発!
行こうと思ってヴィクトリア駅についたら地下鉄が止まっていたので、しょうがないのでバスに乗ってブラックフライアーズまで行って、橋を渡ってテート・モダンに向かいました。
ブラックフライアーズから歩いている途中で「あれ、なんかここ来たことあるぞ…?」と思って良く考えてみたら、学生時代にテート・モダン(予定地)の隣のバンクサイドギャラリーに行ったことがありました。
バンクサイドギャラリーでは、モダンアートの展示で、ジェフ・クーンズ(2010年のル・マンのBMWアートカーの人)とかフランシス・ベーコンとかデイビッド・ホックニーとか見た記憶があります。

テート・モダンはもともとは発電所の建物だったので、さすがに大きい!
遠くからだと「あそこだな」ってわかるんですけど、近くに行くとどこが目的地だかわからなくなるサイズです…。
もともとの建物、バンクサイド発電所の設計をしたのはアンドリュー・ギルバート・スコットのご先祖様で、イギリスの赤い電話ボックスのデザインとか、バタシー発電所の設計をしたジャイルズ・ギルバート・スコットだそうです。
彼の設計した建物のリストを見ていたら、ちょいちょい知ってるものがありました。

テート・モダンは10時オープンだったのですが、私は開館直前くらいに間違えて社員入口から入っちゃったみたいなんだよね…。入場前にチケット見せるようなところがあるわけでもなかったので、当時は入れちゃったんだよ!(汗)
トイレ探していて、警備員っぽい人に声かけて聞いてみたら「ひょっとして一般客?」って聞かれました…。
つ、捕まらなくて良かったね…。

無事にトイレに行って(笑)、荷物も預けて、正しい入口(笑)から館内を見て回ります。
入ってすぐは吹き抜けになっていて、そこには高さがあるオブジェが3つ立っていました。
どれも登れるようになっていたので、「登れるんだ~!登っちゃえー!」と、一番奥にあったやつに登りに行きました。
で、登りながら思い出したんですよ。
私、飛行機は大丈夫なんですけど、高所恐怖症なんです…。
割とすぐに「下りたい」って思ったんですけど、幸いにも自分が登ったオブジェは外側から登って内側から降りるタイプだったので、とにかく上まで行って降りてきました。なので何がどうだったかとか全く覚えてないです。
ただ、無意識のうちに「下りるのが少しでも怖くなさそうなもの」を選んだのかもしれないです…。
とにかく頑張って降りてきて床に足を付けても、膝がガクガクしていて大変でした。
警備員の人に「大丈夫ですか?」って声かけられてしまったので、「上りたくなったから上ったけど、自分が高所恐怖症だということを忘れてました…」と言い訳をしたら笑われてしまいました…。
多分今なら最初から登りはしないと思います。多分だけどね…。多分…。
(昔よりだいぶ小心者になっているからね)

一日のしょっぱなで余りにも体力と気力を消耗してしまったので、とりあえずお土産コーナーを見て心を落ち着けることにしました(笑)
テートのグッズはどこでも外れがないですね。大好き。

テート・モダンはモダンアートを収蔵しているだけあって、映像作品とか「これゴミなんじゃないの?」みたいなインスタレーションもあります。ほんとに色々あって、面白いところでした。
印象に残っているのは、全裸の兄ちゃんがシャワールームでひたすら踊る映像作品。あれは何かオチがあったりするのかと、一周見ちゃったりしました。オチはなかった。ただ踊るだけだったよ…。
あとゴミ屋敷(胸が痛い。自分の部屋もすごいので)にしか思えないけどアートのインスタレーションだったりとかね…。
自分の部屋もアートって言い張ったらいいのかな。
あと、元寇をテーマにしたっぽい、一時間に一回くらい動く「神風」とかいう名前の機械のオブジェがありました。
メモとか取っているわけではないので、誰のなんていう作品かとかはもう全然わからないです。
今ならスマホでメモとか簡単にできるんだけどねえ。授業とかでもないからメモ取って歩いてなかったんですよ。

ここでは久しぶりにルシアン・フロイドジークムント・フロイトの孫だって)の絵が見られて嬉しかったです。
ヌードのポートレイトが有名な画家だと思いますが、彼の絵、肌っていうより肉、筋肉、脂肪、血管、腱…っていう質感が好きです。何も隠せない感じがする。

もっとゆっくり見たい…というところもあったのですが、他にも行きたいところがあるので後ろ髪を引かれつつ撤収!
次はまたバスでテート・ブリテンに移動しました。普段は地下鉄でピムリコから歩いていたので、バスで行ったの初めてじゃないかな…。
テート・ブリテンは多分今でも、人生で一番行った美術館だと思います。
大学を卒業した後も1998年に上野でテート・ギャラリー展がありましたが、2年ぶりくらいに見る絵がいっぱい。懐かしすぎる。
テート・ブリテンターナーのコレクションが有名かもしれないですが、私が一番好きなのはジョン・シンガー・サージェントの"Carnation, Lily, Lily, Rose"とか、あとはラファエル前派のコレクションなんだな…。
"Carnation, Lily, Lily, Rose"は、本当に一番美しい瞬間を切り取ったかのような絵です。
その一番美しい瞬間を切り取り、さらに心が受けた印象のフィルタまでかけて表現してくれていると思います。
私にしては珍しく「印象派」に入る人の絵が好きです(笑)
この絵が見たくてテート・ブリテンに来たんですよ。

John singer sargent, carnation, lily, lily, rose, 1885-86, 01

commons.wikimedia.org


このあとはラファエル前派のエリアに行き、色味的にも大好きな(笑)、アーサー・ヒューズの"April Love"を眺めてきました。

Arthur hughes, april love, 1855-56, 01

commons.wikimedia.org


これ、前に「出待ちの図」ってネタにしたことあるんですけど、本当は彼女の左手に頭を伏せている男性がいます。ものすっごく見づらいんだけどね!

で、好きな理由はまあ色味なんですけど(笑)、若いころの恋が終わりそうなときのゆらぎがいいなあと思います。
で、ここのミュージアムショップでさんざん買い物をしました…。ポストカードとか、本とか、"Carnation, Lily, Lily, Rose"のマウスパッドとか買いました。ああ、大荷物…。

そして午後にチャリングクロスまで移動、そこからレスタースクエアまで歩きながらウィンドウショッピング…なのですが、ニールズヤードですごいかわいい服屋さんがあったので、試着したら大きかったんだけどスカートを買ってしまいました。ええ、このスカートを買わない私がスカートを!(笑)
Fornarinaっていうイタリアの、Miss SixtyとかDieselみたいな流れではあるかな…。もともとはシューズのブランドだったらしいのですが、洋服もやってます。
紺のデニムにグリーンのピッグスキンのスウェードとスパンコールが貼ってあるの。すごくかわいい。お値段65ポンド!
ジャケットもあったんだけど、スカートの倍以上のお値段だったのでスカートにした。
今でも持ってますよこのスカート。今見ても気に入ってるからとっておいてます。
スカートって滅多に買わないから、はかなくなっても取っておくことが多い。

そのあとはレスタースクウェアへ向かい、チャイナタウンのWong Keiで滑蛋牛肉飯を食べてきました。
そう!私がいつも香港・マカオで食べたがるあのメニューです!
あれはロンドンに留学していたころから好きだったんです。20年以上前から食べてるよ…。
どうしてあのメニューを頼むようになったのかは全く覚えていませんが、あれに辛い具入りの辣油(李錦記の潮州辣油っぽいやつ)をたっっっぷりかけて食べるのが本当に大好きです。学生時代もあればっかり食べてたよな…。
あの辣油は多分人気だったんでしょうね。Wong Keiには「辣油売ってません」って張り紙されてましたよ(笑)
ここは安くておいしいお店だったので(サービスが悪いっていうけど、まあ愛想はないけど別に…って感じ)、お米が食べたくなったら行くお店でした。

滑蛋牛肉飯のイメージ図(笑)